CUSOコンサート | ヴァージニア日記 ~初体験オジサンの日常~

CUSOコンサート

CUSO演奏会  昨日は、Charlottesville & University Symphony Orchestra

 のコンサートに行ってきた。

 会場は、ヴァージニア大学の音楽学部の建物でもある

 Old Cabell Hall(写真)。


 このオーケストラは、いわゆるアマチュアの市民オーケス

 トラだが、各楽器の首席奏者はいずれも音楽学部の先生

 なので、ソロとかはなかなか上手い。

 (全体としては、日本のアマチュアオーケストラの中の上

 レベル、といったところか)



驚いたのは三つ。

 

まずはプログラム。


・ジョージ・バターワース「青柳の堤」

・ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」

(休憩)

・ドナルド・グランサム「ハイド氏の歌による幻想曲」

・ニー・ロサウロ「マリンバと弦楽オーケストラのための協奏曲」


「田園」交響曲以外の曲を知っている方はいらっしゃるかな?

バターワース(短命だったため、あまり有名でないが近年再評価されているイギリスの作曲家)

の曲は、1913年作曲。同時代のヴォーン=ウィリアムズに似た響きの曲で、マニアなら

知っているかもしれないが、後半の2曲はまず誰も知らないだろう。


こんなプログラムをアマチュアオーケストラが組む、というのは日本ではちょっと考えられない。

(「田園」だけを聴きにきたのか、前半が終わると帰ってしまった聴衆がいくらかいた)



次に驚いたのは、観客の年齢層。

まあ、クラシックの演奏会というのはどこでも年齢層が高めだが、

この演奏会はそれがとびきり高い。

まあ、平均年齢は60代半ば、ぐらいではないだろうか?

たまに出演者の友人なのか、20代の学生っぽい若者を見かけるものの、

ほとんどが高齢者。

私たちのような40代の夫婦でもちょっと「浮いてしまう」感じである。。。



次が私たちの座った席。

写真で少々わかるかもしれないが(左端に円柱の一部が映っている)、

私たちのには 巨大な円柱・・・・・・・。

右側に座った私の席からは、指揮者より左、つまりコンサートマスターをはじめとする

第1ヴァイオリン、チェロの一部、フルート、クラリネット、ホルンの第2奏者は見えない。

(この演奏会では、第2ヴァイオリンが向かって右端、という配置)

もっとひどいのは左側に座った女房。。。

オーケストラが円柱の左側と右側に分断して視界に入り、

なんと 指揮者が見えない のである!


チケットを買うときに配置図を見ながら席を選べたが、「ここには円柱がある」とは

書いてもなかったし、販売員が助言もしてくれなかった。。。

次からこのホールに来るときは要注意(!)である。



演奏会自体の目玉は、何と言っても最後のマリンバ協奏曲。

マリンバのソロは、このオーケストラの主席ティンパニ奏者でもある

イ・ジェン・ファン。

技量も音楽性も抜群の上に、台湾出身の美人で、

とにかく 魅せる演奏 だった。

曲が終わると、聴衆は総立ちで拍手!


今日がアメリカに来て、演奏会初体験となったわけだが、このマリンバ

協奏曲のおかげで充分楽しめた(この曲の時はマリンバが見えないと

話にならないので、空いている席に移動したのは言うまでもない)。


帰りに、かねてから目をつけていたEl Pleutoというメキシコ料理屋に寄って、

満足の1日。