デンバーに行ってきました | ヴァージニア日記 ~初体験オジサンの日常~

デンバーに行ってきました

おとといの深夜、デンバーでの学会から帰ってきました。

ヘトヘト。。。


コロラド州デンバーは、ロッキーマウンテン国立公園への入り口でもある高原都市

(標高約1600m)。ということで「少し」厚着をしていったのであるが・・・

デトロイト経由でデンバー空港に到着するや、

なんと 一面真っ白・・・・そう、なのである!!


機内でうつらうつらしている間に放送があったが、「到着が55分遅れる」というところ

は聞いていたものの、snowという単語は耳に入っていなかったので、ビックリ!


下はデンバー空港からのロッキー山脈の眺め。

デンバー空港からの眺め


(もちろんこれは帰りの時のもの。

到着時は一面真っ白で

ちらちら雪も降っていたので、

そもそも写真になりません)









そういうわけで波乱の幕開けではあったが、その後は天候も回復し、

(朝はかなり冷え込んだものの)日中は暖かく、シャーロッツビルに

いるのと変わらなかった。


今回は、デンバーにいる実質2日半の間、日中はほとんど学会に出ずっぱり

だったため、観光できたのは4時間ほど。


コロラド州会議事堂


コロラド州の州会議事堂(右の写真)は、土日には

閉まっているので、中には入れず、

写真をとるだけで我慢。


したがって観光は、

かねてからお目当ての一つだった

デンバー美術館に集中することにする。

この美術館、今年の10月に開館100年を

迎えて全館改装(目をむくような建築!)

されたばかり、

ということで全米で話題になっているところ

でもあり、まさにグッドタイミングであった。













このデンバー美術館、とにかく 圧巻! の一言に尽きる。


デンバー美術館1 デンバー美術館2 デンバー美術館3


美術館全体は、北館とハミルトン館に別れており、

北館側の入り口(写真上左)は何の変哲もない感じだが、ハミルトン館側の入り口(写真上右)

は何とも「超モダン」というか、人をギョッとさせるような造形である。

この二つの建物を下の写真にある渡り廊下(巨大なほうきとちり取りの後ろ)がつないでいる。

(写真では全貌をお見せできないが、この建物、さまざまな立体を天上から投げ降ろして

いったら、あるものは上下逆さまに、あるものは横倒しになり、それらが積み重なってできた

ような感じ、というのが一番近い表現かな)

是非、下記のHPで建物の様子を見てみられることをオススメします。

http://expansion.denverartmuseum.org/


展示ももちろんすごい。

北館の方が6階まで、ハミルトン館の方が4階まで、それぞれ広大な展示室となっている

ので、全部まともに観ようと思ったら、丸1日あっても足りないぐらいだが、

一番のお目当てであった北館2階の「アメリカ・インディアン(ネイティヴ・アメリカン)美術」

のコレクションをまず堪能! このコレクションは全米一だそうで、実に見事なもの。


これ以外では、北館4階の「アジア美術」が大変オススメである。

インド、ネパールとチベット、東南アジア、中国、朝鮮、日本

とそれぞれの展示室が大変バランス良くまとめられており、

(所蔵品が多すぎないため)全部をこうやって一つの階で観ることができると、

それぞれの文化の違いが自然と浮き彫りになり、改めて目を見はらせる。



アジアの伝統美術を集めたこの階に、

宮島達男氏の「Floating time(浮遊する時間)」という、

コンピュータグラフィックスを駆使した日本の現代美術(床面にある青い画面(池)の上に

大小さまざまな数字(0~9)がいろいろなリズムで増減を繰り返しながら漂っていくもの)

がさりげなく置かれていたりするのも、心憎い演出である。



演出といえば、

各階のところどころに大きな窓があり、そこから

この美術館を取り巻く Cultural Complex (文化的複合体)と呼ばれるさまざまな建物

(先の州会議事堂、図書館、歴史博物館など)や、デンバー中心部の高層ビル、

ロッキーの山々などが見渡せ、それぞれの窓が自然の「絵画作品」になっているのも

楽しい。


下はその一例だが、窓がよごれているため、ちょっと見にくいかな。。。

デンバー美術館よりの眺め


日本だったら、絶対に窓をもっときれいに掃除するのになあ。。。

(ガラスの質の問題かもしれないが)


ここらあたりは、またまた

やっぱりアメリカ(雑!)やなあ。。。

という感じ。