■秋の移ろいと 『 ヘンリ・ライクロフトの私記 』 | ★ 茶髭の熊のブログ (^(ェ)^)ゞ

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★ 更新:【 第2木曜 】、他・随時更新。(2010年9月2日開設)  . 

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晩秋から初冬を迎える季節になった。
ギッシングの『ヘンリ・ライクロフトの私記』の情景が、実際の景色と重なり心を揺さぶる。


『ヘンリ・ライクロフトの私記』は、初出版から既に一世紀以上を経ている。
今も決して多いとは言えないまでも、これを愛読書に挙げる人が絶えることが無く、これからも続いていくことだろう。


この本には不思議な魅力があり、例えるならばモーツアルトの緩徐楽章に似ている。
何処が似ているか。
情景の描写が美しいことと、著者の生活の一部としての読書への愛情などである。
モーツアルトの緩徐楽章も、『ヘンリ・ライクロフトの私記』の季節の情景描写も、ともに余りに美しく、勤労意欲を失わせるのだ。

小生がこの本と出合ったのは遥か昔の若いころだが、若者にとっては毒でもある。
そこで読み終えた後、後年改めて読むこととして、書棚の奥へと収納した。


近年、再び取り出した。
数十年を経てはいるものの、依然と変わらぬ落ち着いた筆致があった。


木立に挟まれた回廊を覆う落ち葉を黄金色の絨毯に例えた情景や、窓を打つ風雨に翌朝の冬を窺わせる描写が、再び感動を蘇らせた。


かくも美しい秋の描写と出合えた喜びを、毎秋噛みしめている。


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