国のやらせ、新聞のやらせ | 如何なる日の本に

国のやらせ、新聞のやらせ

タウンミーティングで政府がやらせ質問をしていたことを新聞が批難している。

政府が国民に頼んで政府に都合の良い質問をさせたそうである。

質問を頼まれた一人は

「時代に対応すべく、教育の根本となる教育基本法は見直すべきだと思います」

と云ったそうだが、こんなさくらを雇わねば教育基本法は改正できぬのか。

ならば、いつまで経っても改正出来ないに相違ない。


そもそも、タウンミーティングとはなんだ。

こんな正体不明の外来語を用いるから初めから国民にそっぽを向かれている。

会合、または討論会とでも呼べ。


やらせが好きなのは国だけに限らない。

テレビはやらせをしない番組を見つける方が困難であるし、新聞の投書欄もやらせと同じである。

異なる点は、国は呼びかけてもさくらが集まらないので自らさくらを雇わざるを得ず、

新聞は自然と自社に都合のよい意見が集まるからさくらを雇うに及ばない。

新聞の投書欄に新聞社の自説と異なる意見が載ったためしはない。

やらせがあったにしろ、国に都合の悪い意見も出るタウンなんとかの方がまだましだ。


テレビも新聞も大好きなやらせを国もやらない道理は無い。

みんな仲良くやらせをやっているだけである。

新聞は国のやらせは批難するがテレビ・新聞のやらせを批難する日は来ないだろう。