脱・精神医学的今朝の一言 105


地元にあるとあるファーストフード店。

この店、いつもは元気な店員さんの声が飛び交い、活気があったのですが、ある日入った時、いつもと様子が違う事に気付きました。

まずいつもの元気がない。

普段なら店に入るなり、「いらっしゃいませー!!」と言う元気な声が飛んでくるのですが、この日ばかりはそれがありませんでした。

また、注文したものがなかなか出てこなかったらしく、男性客が店員にクレームを付けるシーンも。

そんな中私の対応に当たったのが、新しく入ってきた若い男性店員。

接客は初めてなのかもしれないが、どことなく自信なさげに注文を取る。

しかし、これはまだ序の口。

この男性店員、なかなかセットのポテトを取りに行こうとしない。

いや、ポテトのマシンの前に一応突っ立っているのだが、そのマシンで先輩女性店員が作業を終えるのを待っているらしく、なかなか行動しようとしない。

そして彼がその女性店員に声を掛けると・・・。

なんとその女性店員、「ポテト勝手に取ってってよ!!」と言うそぶりを彼に見せたのです。

この光景に唖然。

そして、これが私のみならず、他のお客様に対しても、商品を出すのが遅れてしまう元凶になっていたのです。

私は思いました。

「もしかしたら彼、他の店員さんに嫌われているのではないか?」

彼は元々接客は苦手で、周囲に打ち解けにくい性格なのかもしれない。

しかし、一緒に仕事をしていくのであれば、その壁を壊す事から始めなければいけない。

でも、そんな人が、自分から壁を壊すことは難しいかもしれない。

だから、周囲の人が、その壁を壊してあげる事も必要なのではないか?

ともすれば、「勝手にすれば?」何て態度を取られたら、余計に壁を作ってしまう事にもなりかねないし、それが原因で周囲との連携が取れず、そしてサービスの低下に繋がるのではないか。

その思いが、この一言を作らせたのでした。





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