宮古島の地下ダム公園の近くに、誰がつけたか、いつからか「オッパイ山」と呼ばれている山があります。
宮古島にはこの程度の丘はたくさんありますが、これほど同じような大きさで仲良く並んでいるものはありません。
チャクラヒーリングの際、地下ダム公園の展望台から見えたオッパイ山が、とても気になっていました。
地元の伝説によると、大昔巨人が住んでいて、一人の巨人が天秤棒を担いで仕事をしていた途中で一休みし、うっかり寝過してしまったという。あわてた巨人は天秤を忘れて行ってしまったというお話。
忘れられた天秤がオッパイ山だということです。
またはその形態から、古墳ではないかとか、あるいは宇宙への通信基地ではないかとも言われています。
このように二つ対になった山は世界中に見られていますが、いずれも自然にできたにしてはずいぶんときちんとしているなぁと思います。
あんまり整っていても、かえっていろんな想像を掻き立てられるものですね。
そして、ここ何日か、急に頭の中がオッパイになり(???)、オッパイ山がどうしても気になるのでとりあえず行ってみることにしました。
まわりをウロウロしていたら、地元の人がいたのでお話ししてみました。
すると、この山は自然にできた山で、子供のころはよく登ったといいます。
持ち主がいるということなので、勝手に登ることはできませんよね?と聞くと、登ったって構わないだろうけど、鎌持ってかなきゃダメだろねぇ。
ということでした。
ふ~ん、登れないのか。
登れないなら無理して登ることはないや。
と思いつつ、西側の山を一回り。
やっぱり鎌か斧持ってないと無理っぽい。
とりあえず、写真撮ろっと思って、東側の山のほうまで行ってみる。
東おっぱいから西おっぱいを臨む。
おっぱいのちょうど谷間の道を上がってくる感じで東側の山に近付くと、なんだかとっても気になる三角の岩がありました。
気になるので近づいていくと、なんとなく道のような隙間が。
なんとな~く入れそうだったので、草をかき分け入ってみました。
なんだか登れそう。
しかし、今日の格好では無理かなぁ…。
ビーサンにピラピラ綿パン。ショルダーバッグ。
ん~~~。また今度にしよっかなぁ。
なんて思いつつもなぜか手足は一歩、また一歩とザクザクと登ろうとしています…
ツタが何重にも重なり合って、まるで自然の網の上を歩いているよう。
ツタが浮いていて地面が見えないので、下に落っこちないか心配になりながらも、なぜかこの密生したツタが気持ちよくこの葉っぱたちが私を上へと誘うように感じました。
もう、私の格好ったら、ツタの上を這いつくばってよじ登ってるって感じで、だけどこうして全身を預けているとまるでハンモックに揺られているようで、とても気持ちがよかった。
こんなに鬱蒼としているのに、なぜか虫がいない。
宮古島に初めて来たとき、山の地主さんの案内で道なき山を登ったことがあります。
そのときには山登りスタイルで固めていたにも関わらず、針で刺すような虫に刺されて手痛い洗礼を受けた覚えがあります。
なので、この手の原生林は多少、虫の覚悟はあり、また逆にそれも嫌だったのですが、なぜか蚊一匹見当たらない。
いるのはのんきにお昼寝中のカタツムリぐらい。
お決まりの女郎蜘蛛さんすらいない。
黒木や白肌の木がサワサワと揺れる中、かわいらしい白い花が優しく甘い香りを振りまいていました。
ジャスミンの原種かなぁ?
ゆらゆら、ふわふわ、自然のハンモックに抱かれて、本当に気持ちいい。
上を見ると、木が通せんぼ。
こりゃぁ、これ以上は無理かなぁ。
とっとと帰るか。
と思うけど、なぜかその先をのぞきこむ私。
すると、なにやら石の段のようなものが…。
ん~~しかししかし…
躊躇しているのに体が前にのめり込む~???
アレアレ~~~
メリメリ~~~
と倒れ込んで前に進めてしまったよ?
え~~~~
上まで行けってか?
やっぱり今度じゃなくて今日ってか???
ムムム・・・
仕方がないのでさらに進む。
するとそこには祠のように開いた穴と、その前には石柱が。
石柱にはオオタニワタリが生えていました。
陰陽がセットで現れている。
なんだか自然の御獄のようだ。
ここにも確かに太古の存在がある。
こりゃぁ、巨人の天秤の神様かしらん?
―母神様―
そんな言葉がよぎった。
優しいには優しい。
でもとてつもなく大きく厳しさもある。
産みの母と言うよりは乳母のようでもある。
どの子も分け隔てなく、変わることのない愛情で育てる。
宇宙から派遣された生育のエネルギー。
踏むがよい。
踏むがよい。
私を踏みつけ登るがよい。
あなたが踏めば踏むほどに気持ちがよいのだ。
あなたをこの胸に抱けるから。
あなたの成長の証をみせよ。
わがゆりかごで揺られて伸びよ。
横を見ると三角の隙間が空いている岩があり、沖縄のセーファウタキのような空間も。
祠の前には天然の木のベンチも用意され、一休みできました。
頂上から隣のおっぱいを臨む
地下ダム公園はチャクラでいうと子宮の場所。
そこから生まれた命がよじ登って最初のおっぱいを飲む。
命を繋ぐ大切なおっぱい。
揺りかごに揺られて大きな母に抱かれる。
下のほう、小さな命の勾玉が。
存在はすべて宇宙と地球の子。
こどもになれる場所。
オッパイ山。
また来よう。
おっぱいが気になってつい作ってしまったミルクゼリー。オイチオイチ~~でちた。