どんな企画も、まず名前(タイトル)から考えることが好きな僕が、一度聞いて、一変に気に入ってしまったこの名前が「心の鼓 打ちましょう!」でした。 初めは僕が主宰する太鼓アイランドに太鼓を叩く参加者として、お子様と二人連れで参加したMさん。
そのMさんは実はボディーセラピストでありまして、お仲間の友人らと立ち上げた企画がこの「心の鼓~」で、先週の土曜日、僕を特別ゲスト講師として呼んで頂いたのです。 一般的な太鼓の叩き方講座ではなく、もっと心の部分で太鼓に係わる講座ですが、午後の三時間半、実技は太鼓をみんなで叩きました。
大人と子供たち、合わせて25人ほど。ほぼ全員が、太鼓に初めて触れる人たち。 楽しい時間を過ごしました。
そして、夕食後です。 僕も初挑戦のプログラム。
香りのセラピーに太鼓の音が加わります。
講堂に布団を敷いて(床に直に寝た方がいいのですが、やはり少し寒いので)、そこでみんなが横たわります。 人工の灯りはぜんぶ消して、ローソクの輝きと外から入る自然光だけになりました。 そこで、香りのオイルを零した小さい四角のガーゼのようなものを、鼻の上に置いて目を閉じます。そして、ゆっくりと呼吸をします。
初めの20分ほどは、リラックスする為にCDから安らぎの音楽が流れており、その後、僕が徐々に大太鼓の音で加わっていって、太鼓だけの音になって過ごす約40分。 全体としては、一時間と少しの時間でした。
自分一人で、長く太鼓を叩き続ける事は稽古の時にはやっていますが、人が聞いている中で叩き続ける40分は、初めての経験でした。 森林浴と、太鼓音浴が合体したような空間でしょうか?
普段、香りを使ったブリージング(呼吸)のワークショップをやっているというOさんによれば、「呼吸器を浄化し深い呼吸を促すエネルギーをもった植物の香り」で南米の植物から摘出したオイルということですが、この香りは刺激的でした。
この香りがどう僕を変えたかは判りませんが、気持ちの良い時間でした。
時間が過ぎて、参加者の皆さんが体を起こします。 みんな寝てしまうんではないかと、心配していましたが、眠り込んだのは子供たち5人ほどでした。 大太鼓を40分間叩き続けても僕に疲れは感じませんでした。 最初からリラックスしているので、ずっと力は抜けています。大きな音も出し続けましたが、スッキリ感だけが残りました。
参加者の皆さんも、何だか放心状態?のようでした。 良かったのか、悪かったのかは、もっと時間がたって思い出してもらえたら嬉しいと思います。
この時に頂いた香りが染みこんだガーゼをカバンに入れて持って帰りました。 もうほとんど匂いは消えかかっているのですが、まだ少し残っていました。
この香りをかぐと、あの時の太鼓を叩いていた気持ちとあの場所の空気が、条件反射的に蘇ります。
心地よい時間の想い出が体に香っているようでした。
こころ こころ こころのつづみ うちましょう わらい なみだ ひとつ ひとつ こぼれて どこどこどこどこ
※MさんもOさんも東京・自由が丘『ヒーリングサロン Rensui』で活動されています。
TOP/過去の日記/太鼓アイランド案内/プロフィール/MAIL |