かねてから観たいと思っていた、

映画「二重生活」。

アマゾンプライムで視聴した。

 

 

大学院生の25歳の珠(門脇麦)は、

一緒に住んでいるウェッブデザイナーの

恋人卓也(菅田将暉)と、平穏な日々を過ごしていた。

19歳のときに珠はある出来事がきっかけで、

心の奥に満たされないものを持っている。

そのせいか、なるべく揉めないように、

気を使いながら卓也とも生活していた。

あるとき、珠は恩師の大学教授の篠原(リリー・フランキー)

から修士論文の題材を提示された。

それは、”理由なき尾行”。

 

 

この映画、フランス映画のような雰囲気を持っている。

上目使いがなんともいえない魅力を放つ演技派、門脇麦。

(この上目使いが嫌いというひともいる)

 

長谷川博巳扮する隣人・石坂を尾行する場面が多いのだが、

素人臭い尾行に、逆に現実味を覚えた。

 

 

いつも眠たそうな表情をしている菅田将暉。

この、気だるさが魅力でもある俳優。

 

 

冒頭からふたりのベットシーンだが、

とても柔らかい雰囲気で、美しい。

ただ、どっちがどっちだかわからなくなるのは

私が老眼だからだろうか?

 

次第に尾行にのめり込んでいく珠。

そして・・結末は言わないでおこう。

 

この映画、

全般にトーンが暗いのが私は好き。

退廃的で淡々と観れる。

 

どの俳優も、自己主張激しくないタイプ

というのも好みだった。

 

ひとは秘密を持つことで、

バランスを保って生きているという主題が、

この年齢になると妙に納得できるのである。

 

原作は直木賞作家の小池眞理子。

この作品は、原作とは少し違う。

登場人物誰もが、秘密を持って生活しているが

菅田将暉演じる卓也にだけ、原作と違って秘密がない。

多忙を極める俳優への配慮なのか謎だが、

もう少し卓也という人物を膨らませたほうが

物語に厚みがでたような気がする。

 

この映画で、ラストに

長谷川博巳とラブシーンを演じている

門脇麦の意外にも豊満な肉体を見ているときだった。

 

息子が、

「胸を小さく見せるブラジャーがネットの広告にあるよ」

と伝えてきた。

 

デブの私には有難いお知らせ。

 

着ても、着なくても膨らんでいる私と、

着痩せする門脇麦。

 

う~ん、ここに原因があるのか・・(何の?)