見知らぬ土地で。
日本酒をぐいっと飲まれる姐さん。
ビールをぐびぐびっと飲まれる姐さん。
(袖で待機しているのは次のビール)
ここは、東京。
池袋。
場末の立ち飲み屋。
最高に居心地がいい。
きゅうきゅうにひしめき合った二階で
座って飲む、飲む。
「生ビールサーバーがうちに欲しい!」
と駄々をこねたわたしを
なだめすかすように誘ってくださった、姐さんたち。
立ち仕事のあとだもん、
うまいにきまってらーーー!!
って、うふふな気分で
ずんずん飲んでたら、朝5時。
あっという間に3件目。
そして、ここはどこ?
ここは、王子駅。
王子駅って、
人生で初めて来たけど・・・。
それは3人とも、一緒。
なんでそうなったかって?
え?
そりゃ、いろいろあったのよ。
取るに足らないことの連続さ。
そいでも、
最高にたのしかったもんねー!
朝靄の中、
全然知らない土地で、
帰り方について考える。
出勤風景に逆らいながら、
少しの充実感と
多分の背徳感を抱えて。
そういうことを
何回も繰り返して大人になっていくんだ。
町田康だって、
きっとそういうことを歌にしてるんだ。