韓国紙・朝鮮日報は21日、同国の情報機関である国家情報院の職員が、インドネシア大統領特使団が宿泊していたホテルの部屋に侵入し、両国間の武器取引に関する秘密情報を盗んだ疑いがあると報じた。
朝鮮日報は「国益のため、国家情報院の職員がインドネシア側の交渉戦略を調べようとした。つかまったのは意図しない失敗だった」という韓国政府高官の話を掲載した。
http://www.afpbb.com/articles/-/2786627 2011年02月21日


事件が起きたのは2月16日午前9時半。舞台となったのは、ソウル中心部で日本人にもお馴染みのロッテホテル新館19階の客室だった。この客室に宿泊していたのは、インドネシア大統領特使団一行の一員である補佐官だった。インドネシア政府は前日の15日から3日間の日程で、国防相、産業相、経済調整相など5人の閣僚を含む50人もの大統領特使団をソウルに派遣していた。
両国間のFTA(自由貿易協定)締結に向けての交渉のほか、インドネシアの社会インフラ事業への韓国企業の参加、さらに韓国産の超音速訓練機の売り込みなど、広範な分野で協力するための重要な特使団派遣だった。
事件があった16日午前には大統領府(青瓦台)で李明博大統領と特使団の面談が予定されており、視察団はホテルを出払っている「はずだった」
ところが、この補佐官は青瓦台には行かず、戻ってきてしまったのだ。
部屋に入ると、見知らぬ男2人、女1人が補佐官の2台のパソコンをいじっているではないか。仰天した補佐官を横目に、3人は冷静だった。1人は手にしていたパソコンを補佐官に返し、あとの2人とともに何事もなかったかのように去っていった。
3人の姿はホテル内の監視カメラにしっかりと映っていた。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5535 2011.2.25


国家情報院関係者は21日、メディアの事実確認要請に「絶対にそのような事実はない。違うものは最後まで違う」と強く否定した。しかし、匿名の政府関係者は、「T-50高等訓練機の輸出と関連した情報機関の過度な情報活動のために起きたことと承知している」と話した。T-50高等訓練機輸出は原子力発電所とともに李明博(イ・ミョンバク)大統領が野心を持って推進してきた“大統領プロジェクト”だ。
今回の事件は国内で外国代表団を相手に情報収集活動をしていたことが明るみにでたということに深刻性がある。インドネシア大統領特使団が泊まったロッテホテル1961号室の真上のフロアには国家情報院のI.O.(現場活動要員)らが滞在していたことがわかっている。国家情報院OBは、「失敗した場合に大きな負担が伴う海外工作活動と違い、国内で外国人を相手にした情報収集は比較的容易だ」として未熟な対処を指摘している。
http://japanese.joins.com/article/641/137641.html 2011年02月22日


韓国では、大統領が自ら輸出の推進に乗り出しているものの、これまで1台も売れておらず、ポーランド、シンガポールなど海外での受注戦で、いつも苦杯を飲んできた。そのため、今回は有利な武器交渉情報を入手しようとした国情院の欲が災いしたとの見方を示している。
また、国情院の失敗はこれが初めてでないという点も問題視されており、昨年にはリビアでも不適切な情報活動を行い、現地で逮捕及び強制追放されたという。
これに関連して、ホテル側も協力した可能性が高いという疑惑も生まれている。事件が起こった部屋のドアを開ける際、ロッテホテルの客室ではカードキーを使用するが、国情院の職員はカードキーをコピーするなどの方法ではなく、ホテルの従業員に頼んでドアを開けて入ったとみられている。
http://news.livedoor.com/article/detail/5364179/ 2011年2月23日


国情院の国内活動がこの程度の水準なら、もっと隠密で緊迫した状況で遂行しなければならない、対北朝鮮作戦や情報収集能力は、より心配だ
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/412542/1 February. 22, 2011


メディアの報道から2日経ち、明らかになるのは国情院のまぬけな姿ばかりだ。事件当日は侵入先で特使団と鉢合わせをし、肝心の機密情報を盗み出すことはおろか部屋から逃走。ホテルの監視カメラにはばっちり顔が写り逃げた非常階段ではホテル職員に見つかるなど、コメディドラマに出てきそうなドタバタエピソードばかりだ。

国情院はこれまでも数々の失態があるようで、韓国メディアは「屈辱シリーズ」と題し、国情院が原因で外交問題にまで発展した事例をいくつか紹介した。

 

◆エピソード1:2010年5月4日、国連言論と表現の自由特別報道官フランク・ラ・ルエ(Frank La Rue)は、ソウル明洞にあるホテル正門前に止まる乗用車の中から、自分たち一行をビデオカメラで撮影している人物を発見した。ラ・ルエ報道官は、携帯電話で撮影していた人物の写真を撮り、2日後、チョン・ヨンウ外交相第二次官と会談した際に、「誰かが尾行していた」と抗議した。国情院と警察は関係無いと否定したが、確認した結果、乗用車はソウル瑞草区にある国情院の敷地内にあることが分かった。

 

◆エピソード2:2010年6月、リビア大使館に勤務していた国情院の職員が情報収集活動を行っていたことが発覚し、同国から追放された。職員はリビアの軍需物資情報や、北朝鮮労働者の動向を調べていた。リビアは事件後、道路建設に対する経済支援を要求。関係者は「情報活動を摘発した対価として、10億ドル分の無償建設を要求してきた」と分析した。

 

◆エピソード3:2010年6月、国情院のソウル永登浦区にある韓国進歩連帯事務室を押収・捜索する過程で、ある国情院の職員が韓国MBC放送局のロゴが入った身分証明カードを使って身元を隠そうとし記者に捕まると逃走を図るなどの事件が発生した。
http://news.livedoor.com/article/detail/5365496/ 2011年2月23日

 

 

※ 監視カメラにばっちり映る!

ずさんな諜報活動がバレまくって大失態!

あれ?最近どこかで似たような事件起きてたような気が…