間接表現の前に
「大丈夫ですか?上の棚に上げましょうか?」
間接表現と回りくどい言い方は、けっこう紙一重と感じるかもしれませんね。
アンテナの感度も人それぞれ、そして個人に着目しても状況によって感度はさまざまでしょう。かえって声がけする方が、伝わらなくてストレスをためてしまう・・なんてことも、ひょっとしたらあるかもしれません。
「上の棚に上げましょうか?」と「大丈夫ですか?上の棚に上げましょうか?」
比べてみて、どうでしょうか?
昨日の場面
でいうと、僕はカバンの他に手にはぶどうの入った袋を持って混雑した車中に埋もれていました。吊革につかまるにもつかまれず、ちょっとした揺れでよろけてしまったわけです。おそらく、その方は吊革につかまるにもつかまれない状況の僕の姿を見て、「大丈夫ですか?(あなたは今、大変な状況ですね)」という言葉が出たのだと思います。
そして、カバンをたすき掛けにして自分の前で抱えていることは、周りへの僕なりの配慮です。にもかかわらず当たってしまった。そんな時に、「大丈夫ですか?(あなたは今、大変な状況ですね)」という言葉がけをされると、とても安心しました。そうすると、「上の棚に上げましょうか?(私の体にあなたのカバンが当たって、私も困っていますよ)」への感度もちょっと上がるかもしれませんね。