五月新橋演舞場 昼の部 | うさ吉のきままダイアリー

うさ吉のきままダイアリー

お芝居を観たり、おいしいものを食べたり、旅行したり、、、の感想を書き留めておく日記。そんなところ。

奮発して1階6列目花横。うしし。


「ひと夜」

芝雀さんがいつになくお父上に似ていたぞ、特に声が。ちょっと色っぺくて自覚があるんだかないんだかわからないけど男を惑わす女だ。信二郎さんのナヨナヨ夫が似合いすぎ。お騒がせ夫婦に振り回される歌昇さん人が好いのがにじみでてる。

吉之助さんの江戸っ子とか町人役、いいよね。

大正時代の話なんで時刻を「1時」と表現したり「家の鍵をだせ~」て言ったりと普段見慣れている歌舞伎では聞かないセリフがあって新鮮なかんじだ。頭も散切り頭だし。しかしなんだね、お江戸に憧れるもんとしてはやっぱちょんまげの時代の芝居のが好きだなぁ。


「寿式三番叟」

若い2人(染・亀)がエネルギッシュ。しかし寿式三番叟ってこんなに激しい踊りだったっけか。しかも義太夫だったけかな。というか過去に見たこと、、、ないかも?記憶がないぞ。


「夏祭浪花鑑」

いよいよ播磨屋登場!と思ったらでかい呑助が出てきてびっくりした。も、もさいぞ。ま、牢から出てきたとこだからしょうがないか。。。床屋に入って再び出てきてやっとすっきりかっこいい播磨屋に、一安心。間近で見ているせいか共演者が小さいのか、でかいでかい立派な男・団七だ。ただあんまり大阪の匂いを感じないってのはしょうがないところか(贔屓役者にはあまい)。

で、なんといっても良かったのは長町裏の舅殺しのとこ。見得の数々がきちんと決まってさらに迫力あって美し。舅を殺した後神輿が近づいて慌てて刀をしまうとこなんかは団七の心臓の鼓動が聞こえてきたよ。は、早くはやく~、神輿が来ちゃうよぅ、そんな気分。それにしても義平次のなんと憎たらしいこと。

三婦さん、さすがにセリフはほぼ入っていたがちょっと危ういかんじも漂いスリリング。

お辰はねぇ、なんだかねばっこいというかいやらしいかんじがする。

こっちの吉之助さんは硬くって雰囲気が出てなくてイマイチ。

7月松竹座坂田藤十郎襲名でやるんだ、藤十郎さんの団七、ニザさんの徳兵衛、菊オヤジさまのお辰。すっごいおもしろそうな配役じゃないかえ。見比べてみたいなぁ。行けるわけないのだけど。ちなみに段四郎さんが今度は義平次。大丈夫であろうか。