★ターニングポイント★
中学から陸上競技を始めて15年…
色々な経験をしてきました。
その中でも自分の競技人生のターニングポイントとなった時の話をさせてもらいます。
今でも忘れる事のない、2009年の広島での日本選手権。
当時、私はまだ日本選手権では優勝したことが無く、その時までの最高順位は3位でした。
試合のコンディションも自分の体調もモチベーションも最高の状態で迎えた試合だったことを覚えています。
7種目の円盤まででの総合順位は1位で、
このままいつも通りわいけば優勝はもちろん、初の世界陸上の切符も取れる位置にいました。
そして8種目の棒高跳では
「優勝」
「世界陸上」
という二文字が頭の中でいっぱいになり、
今までに無い緊張感のなか
まさかの…
人生初の記録なし。
最終結果10位で二つの目標を達成することができませんでした。
記録なしをしたときは何も考えることができなくて、悔しいという感情すら湧き上がってこない不思議な感覚でした。
試合が終わり、
私は気付けば大学の監督の目の前で言葉を発することなく、立ち尽くしていました。
監督は背を向けて私にこう言いました。
「これが失敗とおもうか?俺は思わないな。今日からがお前のスタートだぞ!!」
この言葉は私が今でも大切にしている言葉です。
失敗なのかもしれないけど、失敗だと思わない事。
この出来事は成功を掴むための足りない何かを教えてくれていたかもしれないと思います。(私なりの解釈ですが…)
それに気づかせてくれた恩師には感謝の気持ちでいっぱいです。
この経験をした次の年から私は日本選手権で4連覇しています。また世界陸上やオリンピックにも出場することができました。
今は新たな目標をもってさならなる高みを目指しています。
あの経験があるから今の自分がいるのだと思います。
これからも私を成長させてくれる仲間や恩師、言葉や競技そのものに感謝しながら目標に向かって頑張っていきます。