特別席に乾杯を ~ プロローグ ~ | 恋せよ乙女

毎日の更新はなかなかできへんけど、

懐かしい思いで、書いていこうと思ってます。


☆ミ  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☆ミ



あたし、夏はそのとき17歳。


普通なら高校2年生。


一人娘だということもあり、父親のせつな願いで? 

(悪い虫は、女子高でも共学でも同じようにつくのに)


女子高に入学したんやけど


もう最初の1日目から肌になじめず、ズルズルとサボりながらも


何とか高校2年生になった瞬間


            中退した ! ・゚(つc_,`●)


高校を中退したのは、もちろん自分がそうしたかったからやけど、


でも、心のどっかで、高校を辞めた引け目みたいなもんがあって、


だってさ~、中学から仲良かった友達たちは、


み~んな高校生活をエンジョイしてたわけやし~。


で、あたしは、


       でも、あたしにはこれがある!

 

と、小さい頃からずっと続けていた 書道 の教師免許をとる夢にむかって


がんばってお金をためて、その夢を実現させようと必死やった。


それで、すぐに近所に新しくできたすし屋でバイトを始めてた。


一緒に働く仲間も、みんな仲良く、上下関係もあまりないその仕事先で、


かなり楽しい日々を過ごしていた。


あたしが一番年下だったこともあってか、本当に、店長やら、板さんやら、


パートのおばちゃんやら、年上のおねーさんやら、よくしてくれたな~。


人が込み合ってない時間帯とか、厨房で、


「今日は~、マグロと、イクラを~一緒に巻いてっドキドキ


みたいな感じで、よくいろんなメニューにないもの作ってもらった~。


で、肝心な男話のほうはというと、


その当時は、彼はいなかった。叫び


中学時代の初恋のような恋愛のあと、


16歳で、彼とはっきし呼べる相手とつきあってたけど、


その彼と別れて、少したった頃やった。


(始めて彼と呼べる人との恋愛話は、またいづれ)


ある夏の日に、中学からの親友の、つっちゃんから電話があった。


といっても、しょっちゅう電話したりしてたんやけどね~。


 「 なぁなぁ、今度の土曜日さー、オールナイトで映画見にいかへん? 」


 「 何の映画?なんかええやつやっとったっけ? 」


 「 б(´・ω・`;)ンー 何でもええけどさべーっだ!


   でさ、映画終わってから、ナンパ待ちしやへん?」


はは~ん。映画がおまけで、そういうことかぁ~。 


その当時、つっちゃんも彼氏がいなくって、そんで、あたしを誘ったな?


 「 ええよ~。何時くらいから行く? 」


 「 そやなー、9時に待ち合わせして映画見るのが10時くらいでええんちゃう?


  そしたら終わって映画館出るのが0時くらいやしさー 」


 「 d(ゝc_,・*)ок♪ んじゃー、バス停で9時なぁ~。」


こうして、つっちゃんとあたしは、土曜日にオールナイト映画に行くことになった。


この先、あたしの人生の中に大きくかかわってくる人と出会うなんて


思ってもなかった。