友人のブログのコメントに、昔飼ってた猫の事を書いたせいか、

昨日その猫に、夢枕に立たれた・・・


うなされた・・・


猫様「ちょっとはるか。お前あたしのこと悪く書いてねぇ??」


はるか「そ・・・そんな事は・・・・・・」


猫様「っつーかさぁ、あたしの事は、ちゃんと

   「かわいらしい」とか「気品がある」とか、

   そういう形容詞をつけるのが基本でしょ?いや義務じゃん」


はるか「・・・は、はぁ?」


猫様「はぁ?じゃねぇんだよ。こっちが、はぁ?だっつーの。このちんくしゃ!!」


はるか「・・・え~と。ごめんなさい」


猫様「ふん。まぁ、わかればいいんだよ、わかれば。

   じゃぁな、ひよっこ。あの世に来る時は、三途の川の船賃なんて

   使えないもの持ってくんなよ。モンプチとまたたびだけ持って来い」


多少違うかも知れませんが・・・おおよそこんな内容でした・・・マジで。


怖いわぁ、アノ化け猫様・・・いや、気高き御猫様。



というわけで、今日は御猫様話です。


私の家は、私が生まれる前からその猫を飼っていました。


まだ子供のいなかった両親が、友人から子猫をもらったのだそうです。


名前はフィーフィーちゃん(♀)。


その友人がオーヤン・フィーフィーの大ファンだったらしい・・・


フィーフィーはそりゃぁもう、私の両親に可愛がられて育ちました・・・


が、その数年後、母親のおなかから小猿がおぎゃあと顔を出したのです。

(もちろん私のこと)


ここからは猫的視線で・・・



おもしろくねぇ・・・」


今まで独り占めしていた両親の愛情を、ぽっと出の小猿に全部掻っ攫われた。


大事件だ!!


と、言うよりも。


この家にアイドルは二人もいらねぇ。


今までオフィシャルポジションだった父の膝の上には、小猿が鎮座。

家の中には、お散歩コースをさえぎるように置かれたベビーベッド。

自分が鳴いてもシカトされるのに、小猿が泣くと母が駆け寄る。


そこで考えた・・・


「あたしの縄張りを荒らす小猿には、とっととこの家から出て行ってもらおうか」


そうして小猿への嫌がらせの日々が始まった。


まずは、小猿の寝床崩しから。


小猿のベビーベッドは木製だったので、まずはそこを爪とぎにしてみた。


「ふふふ・・・あたしの爪で倒れるが良い!」


が、意外にも頑丈だったため途中で断念。


というわけで路線変更。


ベッドの下をゴミ置き場にして、精神的にいたぶる作戦。


その辺のゴミから虫の死骸、鳥の死骸・・・

(ちなみに母が一番驚いたのはカワセミの死骸。家の目の前が沼地だったので・・・

 天然記念物が数匹、冷たくなって転がってるベビーベッドの下・・・)


しかし、コレも母に怒られ断念。

(世の中上手くいかないことを悟る)


よし、こうなったらコレしかねぇ!


兵糧攻め。


「小猿が哺乳瓶からミルクを飲むのを邪魔すればいい」


作戦は綿密に練られた。


母の時は駄目だ。なぜならこの間怒られたから。

これ以上機嫌を損ねたら、あたしがごはんをもらえない!!


ねらい目はココだ!


母が食事の支度で台所に立ち、父が小猿にミルクをあげる夕方!!


そして夕方・・・作戦決行。


父が帰ってきて、小猿を膝の上に乗せて、ミルクをあげようとしている・・・


今だ!!!ふはははは、小猿め、飢え死にするがよい!!


にゃあ・・・かりかり・・・・・・にゃぁ~・・・よじよじ。


作戦成功。小猿と哺乳瓶の間に陣取ったぞ!!


ふふふ。しかも小猿が重そうにしてやがる。いい気味だわ。


父「こら、フィーフィー。ちゃんと後で遊んでやるから」


ひょい。ぽい。


ぬぁ!?やはり父も小猿の見方??


しかし・・・こんな事ではあきらめない!!


にゃあ・・・かりかり・・・・・・にゃぁ~・・・よじよじ。

ひょい。ぽい。

にゃあ・・・かりかり・・・・・・にゃぁ~・・・よじよじ。

ひょい。ぽい。

にゃあ・・・かりかり・・・・・・にゃぁ~・・・よじよじ。

ひょい。ぽい。

にゃあ・・・かりかり・・・・・・・・


母「お父さん!フィーフィーとじゃれてないで、ちゃんとはるかにミルクあげて!!」

父「わかってるよぉ・・・」


お前も母には逆らえないのか!?


ちっ。この瞬間から母の監視の目が付くようになった。


仕方ない。作戦は中止しよう。

(このとき、家庭内ヒエラルキーを徐々に悟る)


やがて・・・


小猿の顔を砂だらけの足で踏んでみたり、

昼寝中の小猿の腹の上に陣取ってみたりと、様々な作戦を決行したが、

それにもめげず、いつの間にか小猿は四つん這いで歩き回るようになった。


「あたしの真似なのかしら?」


小猿が近寄る・・・猫、逃げる。


がっ!小猿の高速ハイハイ!!早いっ!!!


逃げても逃げても、追いかけてくる小猿。


いや・・・小猿と思ってたのに、いつの間にかでかくなってる!?


「ふみゃ~!!!」

「あぶ~♪」


追いかけっこはエンドレス。


猫は悟った


このまま小猿が成長し続ければいつかは負ける・・・・・・


今の内に懐柔して、共存していく方向でハナシをまとめよう!

そうだ、そうしよっと。

母に可愛がられてるこの小猿と仲良くしちゃえば、あたしの家庭内地位も安泰じゃん!


「ふ・・・負けたよ小猿・・・いや、はるか。

父や母でなく、このあたしの歩き方を真似るなんて・・・

さすがにあたしの特訓をすべて受けてきただけのことはあるよ。

産まれた時から、アンタはやる子だと信じていたさ。

そうだね、今日からアンタは、あたしの一番弟子だ」


「あぶ~♪」


へへへ。ちょろいね、この小猿。

まぁ、見ときなよ。こうして和平を結んだかのように見せかけて・・・

油断したところを・・・!!!くっくっく。



とまぁ、こんな事が実際にフィーフィーが思ってたかは知らないが、

父や母の話を総合すると・・・あながちはずれでもないでしょう。


彼女について思い出すことといえば・・・尊大で生意気な態度ばかり。


かわいらしかった・・・ような気もしないでもない。


あぁ、こんな事書いちゃって、また夢枕立たれたらどうしよう・・・(;´Д`)


でもね、フィーフィー!

私はアンタの、そんな生意気で唯我独尊で、わがままで身勝手なところが

大・大・大・大好きなのよ~!!信じてぇぇぇぇ!!!