心屋さんの新書
ダメンズ~を読んで涙が出たあせる



泣いてしまった…



怒涛のように沢山新書をだしているから
同じような内容かな?!(((・・;)

なんて思ってでも

読んでみるといつも新しい気付きや発見があるから、スゴイなぁ!





私は父親が大嫌いで

うまくいかなくて あの人との関係に悩んで苦しんできた

今も…(>_<)


だから母との関係は後回しにしてきたけど、この本を読んでやっぱり…

と納得した



うちの家庭は亭主関白で父親が働き、母親は専業主婦。
お家のこと、子供の世話、学校のこと、料理や洗濯は全て母親がやっていた


父親は私のクラス、何年なん組とか知らないんじゃないか、どうせ担任の先生の名前も知らないよね

と思ってた





母親は

仕事から父が帰る前にお風呂を沸かす
夕刊を取ってくる
玄関の街灯を付ける
ビールとグラスを冷やす
子供たちの夕飯とは別に酒の肴を用意する



今思い付くのはこれくらい
パパの為に、必死に全て用意する
そんな風に、私には見えた


自分を我慢しても、全部パパの為にやる
そんな風に小さい私には写った



実際、
うっかり夕刊が部屋にないと、父は怒った

「亭主が仕事から疲れて帰ってきたのに、新聞の用意もないのかよ…」って。


玄関の街灯をつけ忘れてしまった時も同じ。

「亭主が帰って来るのに、街灯の明かりも付けられないのかよ、暗い家で迎えるのか?」


部屋の中の汚れやホコリ、ちらかっているのを見ては

「亭主が昼間働いているのに、ドテっとごろごろして、ぶくぶく太りやがって…」

とお母さんの悪口を言っていた

それを聞くのがすごく辛かった
お母さんの悪口言わないで

でも言っているのは、実の父なのだ


複雑…あせる






うっかりお母さんがビールを冷やし忘れてしまってあたふたしていたことも、
ある。


だから父親が帰ってくる時間が近づくと、家の空気がピリピリ緊張していた


感受性が強くって、お母さんを励まし、
お母さんの味方役となっていた末っ子の私は一番ビクビクしてたんだ





おっかない父親に言いなりな母親


それを私は「お母さん可哀想あせる
って、ずーっとずーっと思ってた


もっとよそのお母さん達みたいに、夜お出かけすればいいのに…
ご飯食べに行ったりすればいいのに…


近所のお母さん達と今で言うママ友会、
みたいのが夜にあっても

「うちは夜は駄目だから…」

って断っていたのを私聞いていた




あぁ、お母さん可哀想…(>_<)

行けばいいのに…





けどパパが怒るから行っちゃいけないんだよねあせる可哀想、お母さん…




夫婦の間にどんな取り決めがあったのか、なんてわからない
本当に父が行っちゃ駄目と禁止してたのか、わからない。



そして私も気がついたら彼氏に同じことをしていた


彼が家に来る前に部屋を片付ける
(私も仕事で疲れてるのに…(--;))

リビングもキッチンの流し
お風呂や洗面台をピカピカにする

急いでコンビニに行ってビールや飲み物を用意しておく

前に置いて行ったクリーニング済みのワイシャツをだしておく
ご飯をつくって用意しておく






ややや… やり過ぎだよね?(((・・;)





ただその時は必死だった

彼氏(パパ)に嫌われないように
尽くしてる、と云えば聞こえがいいけど

父に対する母の後ろ姿を
間近で見て育った私は、そうすることが普通だと思ってた



だけど、気疲れで苦しかった…


正直、
彼とバイバイすると、肩の荷が下りてホッとした( ̄_ ̄ i)




嫌われたくなかったし
「見捨てられる」不安感がすごくあった


何もしていない私は、
そこにいることが許されない

ちゃんとしてないと、彼(父)の機嫌が悪くなっちゃうから不安だったんだ





けど

今大人になって私はようやく、
母は可哀想じゃなかった

自分であの道を選んでたんだ

って理解するようになれた


確かに父の女性関係とかあったり
子育てとか、他にも苦労はあっただろうけれど

離婚してないし…


今でも一緒に暮らしてる


戸建ての家が古くなったから
新築のマンションを買い、ローンも返済完了してる
新しいマンションに住みお金の心配もない

今の時代すごいことだ


週末は二人で映画を見に行ったり
熱海のミクラスに温泉に行ったり

中華を食べて横浜プリンスに泊まりに行ったり…





ちょっと、ちょっとぉ…


若者も羨むようなデート(?)してるやん!



( ̄▽+ ̄*)



はぁぁぁァァぁぁァァァァ????!!




お母さん、

全然可哀想じゃない!!!!!!!
(>_<)


あの二人、似た者同士でお似合いだよ…

同じお墓にも入るんだ

しかも
小学校の同級生同士だから、もう腐れ縁?
てか人生の殆ど一緒にいるじゃない!!








父も60過ぎて丸くなり、余裕もできた

50代で仕事もまだしている頃、癌がみつかって3カ月位入院し、会社を休んだことがあった

長期休暇なんてお盆と年末年始くらいのあの世代のサラリーマンにとって

数ヵ月間職場を不在にするということ

まして癌が見つかることは

相当精神的にしんどかったに違いない



告知の日から煙草はやめたらしい

ショックで吸えなかったんだろうね…
本来、気が小さい人だから…(>_<)



そんな時、休むことなく毎日お見舞いに行き、父の話を聞き相手をしたのは母だ

あの魔の2歳児みたいな幼稚な父の支えになったのは、お母さん

他に代わりはいない




それにしても
やっぱり
全然お母さんは可哀想じゃない!!!!








だから、妖怪可哀想は嘘なんだよね?!


可哀想じゃないんだもの!




私、彼氏も結婚相手も
お母さんが気にいってくれる人じゃないといけないと思ってる

お母さんのおめがねにあった人じゃないといけないと思ってる

でもそんな人いない
だから今でも彼氏を紹介したことはない





私、自分が母親より幸せになることに罪悪感を持っていた

母が自分を殺して父親の機嫌を取っていたように(そう思っていた)

私は自分を殺してでも
お母さんのご機嫌を取らなきゃいけないんだ!






そう間違って思い込んだから…


だってだって

お母さんを喜ばせたかったから…






私が我慢してでも
お母さんに笑って欲しかったし、happyになって欲しかったんだ


でも違う


お母さんは、既に、幸せなんだ



私が幸せになってもいいんだ


自分の幸せは誰かの犠牲に成り立つものじゃないんだよね?


私が幸せになったからって
誰かが不幸になるわけじゃないんだよね?








本の中で主人公の恭子が
お母さんに会いに行きお互いわかち合うところがある


私はそこで込み上げてくるものがあって
涙した


実際、私が母親に会いに行き同じことをすることは出来ないなぁ…(--;)

だけど

同じように母が私を大切に思ってくれているのは心の底で知っている

ちゃんとわかってる。

だから本を読んで心に響いたのかな…



普段、拗ねてて素直じゃないから受け取りがたいけど



もし、

私が困っていて
悲しんでいて
悩んでいて
苦しんでいたら

一番わかってくれるのはお母さんだと思うから。


私の子供の頃から神経質でこだわりが強くて気難しい性格も
感受性が強いところも
正義感が強くて、でいて負けず嫌いなところも


お母さんが一番わかってくれているんだ






母は強しって言うけれど
そんな強い母親に愛されている私は

幸せだなぁ…


そんな強い母親に愛されている私も
強いんだ

あまちゃんなところもあるけれど…



目には見えないけれど
ちゃんと愛されて守られているんだなぁ…



と思えた





あとは、私が私をどうやって受け入れるか。そこだ。