群馬5区の小渕優子さん、いろいろありましたが先日の選挙では当選されました。やはり地元に強い基盤を持っていると有利ですね。
そんな優子さんの父上である小渕恵三元総理は、ご自身のことをこう称したことがありました。
「ビルの谷間のラーメン屋」
当時の中選挙区制のなか、同じ選挙区に福田・中曽根という大物ふたりがいることで、いつも自分は地味で目立たない存在であると言いたかったのではないかと思います。
さて話し変わってサッカーの世界では、私の応援するFC町田ゼルビアもそんな存在であるのかもしれません。
同じ東京都にJ1とJ2のクラブがひとつずつ。しばしば間違えられる神奈川県にはJ1みっつにJ2がひとつ(来年から)、さらに同じJ3のクラブだってすぐおとなりを含めてふたつもあります。
そんななかで競っていこうとするのも容易ではありません。少しばかりの活躍や話題性などでは、それほどサッカーに関心の高くない一般の人々には届かないというのが現実でしょう。
サッカー界には「プロビンチャ」という言葉があります。イタリア語に由来するのでしょうが、地方の小さなクラブを意味する言葉です。
この言葉に当てはまるような地方のクラブには、もちろん苦労もあるでしょうが良いことだってあります。同じ県内に上位リーグのクラブが無ければ、地元のマスコミにおける露出度は、J3あるいはJFLのクラブでもそこそこあるということです。
私自身アウェイ観戦の旅に行ったときには、現地の新聞に試合のことが大きく報じられていて驚いたり、そしてうらやましくなったりすることがあります。
地方ではなく大都市圏のなかの小さなクラブ、われらがゼルビア。J3とは言え今シーズンの3分の2までは首位を走っていたのですが、果たしてホームタウン住民のどのぐらいが知っていたのやら。
目立たないビルの谷間にだって、美味いラーメン屋があったりするものなんですが・・・
マスコミ露出はほとんど無いに等しいゼルビアですが、明治安田生命さん提供によるスカパーの「J3リーグハイライト」はとてもとても貴重な番組でした。
J2の下という位置づけは変わらねども、JFLからJ3になって良かったと心から思わせてくれました。
シーズンオフは、録画しておいたゼルビアの全ゴールを観返すという楽しみがあります。
2014・12・19