気になってはいたものの、今まで一度も行ったことがなかった日本サッカーミュージアム。お茶の水は現在の職場からもほど近いので、夜勤明けで早く上がれた日に行ってみました。
黎明期からの歴史からを物語る収蔵品の数々。ひとつひとつ丹念に見ていたら、かなりの時間を要することでしょう。
私などは今を去る40年近く前、町田市内のサッカーチームにほんの数か月身を置いていただけで、その後はJリーグの誕生までまったくサッカーには無関心でした。
そんな者にとっては、メジャースポーツとしての扱いを受けていなかった時代から支えてきたひとたちの苦労は、想像することしかできません。
ですが地元のクラブを愛するようになって、自分も日本サッカー界の歴史に関わっているのだという気分になってきました。いささか大げさかもしれませんが。
展示の中で大きな位置を占める2002年ワールドカップに関するもの。当時のロシア戦先発メンバーの円陣を再現したものがあるのは、何かで見て知っていました。戸田さんは松田さんと稲本さんの間だったんですね。
大きなスクリーンでの映像は、観ていて思わず涙がこぼれそうになることもありました。
日本対ロシア、そして決勝戦。もちろんチケットなど持ってはいませんでした。
しかし町田から近いところでこのようなビッグマッチが行われているのに自宅でテレビを観ている気にはなれず、現地の横浜国際競技場の外で、多くの人と共にラジオとスタジアムから漏れてくる歓声に耳を傾けていたのが思い出されたのでした。
歴代のワールドカップ予選・本大会の日本代表の写真を見ていると、どうしてもわれらがゼルビアとの関連でとらえてしまいます。
今では小野路に行けばいつでもそこにいる秋田新監督。相馬元監督。そして戸田さん。
今年は対戦相手の選手・監督、あるいは解説者として、多くの元日本代表の方々も野津田を訪れてくれました。
先日小野路で見たばかりの岡田監督をはじめとして、こんな豪華な面々が町田に来てくれたのかと、集合写真の中にJ2クラブに所属する方の顔を見つけるたびに、うれしく思ったのでした。
昨年までもトルシエさんや、故松田直樹さんが来て下さいましたが、何ともにぎやかなことでしたね、特にこの一年は。
日本代表というものがゼルビアを通じて、すこし身近に感じられてきました。
近いうちに「元」ではなく、「現」日本代表の選手を擁するチームと対戦するのかと思うと、こちらも胸が躍りますね。
ところで気になったことがひとつ。
ミュージアムの地下一階に、数十センチ四方に仕切られたショーケースがあり、Jリーグ40クラブのグッズがチームごとに展示されていました。
「来年になったらゼルビアのは撤去されてしまうのでしょうか?」
職員の方に訊いてみたかったのですが、怖くてできませんでした。
でも撤去しないと長崎さんのグッズを置く場所が無いだろうしなあ・・・
2012.12.04