最近読んだ本です
蛭田 亜紗子さん
「エンディングドレス」
夫を亡くし、失意のなか死に支度をしていた麻緒は、ロープを買いに行った先で「終末の洋裁教室」のポスターを見つける。自分だけの死に装束を縫うことに惹かれ申し込むと、教室にいたのはミステリアスな先生と陽気な3人のおばあさんだった。死に装束を縫う前にと出されたいくつかの課題に麻緒は無心に取り組んでいく。いつしか洋服の思い出が忘れていた想いや出来事を次々に引き出していってー
彩瀬 まる さん
「不在」
長らく疎遠だった父が死んだ。「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」医者であった父の不可解な遺言で、娘で漫画家の明日香は戸惑いながらも洋館を受け継ぎ整理することに決めた。家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むに連れ、仕事がぎくしゃくし始め、恋人の冬馬ともすれ違いが生じるようになる。そして、父と一緒に自分の娘と暮らしていたという女まで現れてー
椰月 美智子さん
「緑のなかで」
しまなみ海道の壮大な橋に心惹かれて土木工学を学ぶため、啓太は家から遠く離れた北の大地にあるH大に入学した。自治寮に入り、大学紹介の活動、フィールドワークのサークルなど友人たちと青春を謳歌している彼のもとに、双子の弟の絢太から母が失踪したと連絡が入り…ひとりの青年の成長と苦悩を描く物語
水生 大海さん
「ランチ探偵 容疑者のレシピ」
大仏ホームのOLの麗子は、謎が大好物の同僚の ゆいか をランチで外食に誘い出すために、トラブルや困り事のある相手を見繕ってくる。合コン相手が持ち込む謎にOLコンビで挑む5つの連作短編集。シリーズ第2弾
柏井 尋さん
「鴨川食堂 おまかせ」
京都東本願寺近くにある鴨川食堂には、その人の思い出の「食」を捜して様々な迷い人の人生を手助けをしていく父娘がいる。シリーズ第4弾
堀川 アサコさん
「お天気屋のお鈴さん」
杜の都、仙台には 可愛くてお天気屋さんの幽霊がいる。江戸時代からずっと化けている お鈴さんである。お鈴さんの姿が見えるOLのカエデに取りつき奉公人扱いをしているが、事件と聞けば放っておけず首を突っ込むお人好し。事件解決のためカエデたちを巻き込んで仙台の街を駆け回るシリーズ第2弾
両角 長彦さん
「解決人」
突然の上司交代に翻弄される商社マン、道場破りに殺された空手師範、実験のため臨死体験を強要の男…など、トラブルシューター六原が7つのトラブルをずばっと解決する連作短編集
神田 茜さん
「母のあしあと」
「私」の死後を生きる夫、「私」のお葬式のときの次男、「私」に挨拶にやって来た長男の婚約者…母の私、娘の私、いろんな「私」を人生の共演者たちの視点から描く7つの連作短編集
柳 広司さん
「柳屋商店開店中」
ホームズ、メロス、かぐや姫、中国古典などのパロディ、ショートショート、エッセイまで、どんな依頼にも応えてみせる職業作家の柳広司の全部を詰め込んだ一冊
柿村 将彦さん
「隣のずこずこ」
中学3年生の はじめ が住む矢喜原町に突如 伝説の「あれ」が現れたことから…権三郎狸は、きっちり1ヶ月後に町のすべてを壊して、そこにいた人をみんな呑んでなかったことにしてしまうという。権三郎狸と一緒にいる女の人、あかり さんはそう語る。伝説に負けまいと はじめ は阻止しようと乗り出すが…日本ファンタジーノベル大賞受賞作
村田 沙耶香さん
「コンビニ人間」
ふつうとは、ちょっと違うらしい自分がコンビニと出会い、コンビニの店員として新たに人生を生きだした。ふつうの皆の中に紛れ込むようにして生きてきたはずだったのだが…あることをきっかけに、自分の人生はコンビニなしでは成り立たないと自覚するまでを描く物語
読書記録です