ドイツ人ライターによる

村上春樹の特集記事があった。

その中で村上春樹がいうには・・


小説を書くことは根気のいるプロセス。

物語は、僕の奥深いところにあるし

作家としての僕はそれを深く掘ってゆき

内なる自分のいるところまで到達しないといけない。

この内なる自分がいるのは暗い場所。

そして、僕がより深いところへ

達すれば達するほど

より長い間そこへとどまるほど

小説は力強いものになる。


と答えている。


小説を書いたことはないけれど

私自身が学校に提出するレポートを書くことがあった。

うまくまとまった!と思っても意外に評価は低く

こんな体験、こんな思いを

人に言うのはちょっと勇気がいるなあ

なんて思いながら、思い切って書いたものは評価が高かった。

こぎれいにまとまったものは

自分の意見のようでいて

単に世の中にすでにある意見を

うまくつなぎ合わせただけの

リスクのないもの(=おもろくないもの)なんだろう。


それにしても

”内なる自分”か・・。


それに到達するには

いろいろそぎ落とさなければならないものが

いっぱいあるんだろうなあ。