いざ、クライアントの元へ企画書提出
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有留菜「とうとうこの日がやってきました!山下さんが気に入ってくれるといいんですけど。」
本間「まあ、とりあえずお前さんの思いを山下さんにぶつけてみなよ。」
2人は山下書店へと向かった。
有留菜「こんにちは~。」
先日と同様に山下は30秒くらい間をおいてから返事をした。
山下「やぁ、こんにちは。どうだい、悪いの出来たかい?」
質問の仕方に戸惑いつつも、有留菜は企画書を差し出した。
山下「どれどれ見せてもらおうか・・・」
1枚、そしてまた1枚と山下は有留菜の企画書をめくった。
有留菜「どうでしょうか・・・・?私ならこの書店では買いたくないなぁ~っていうのをイメージして作ったんですけど。」
おどおどとしている有留菜に山下は一呼吸置いてから答えた。
山下「本を適当に並べるというんだね。確かにお客さんは探せないね。ただ、これだけだと少し足りないから、入口に張り紙もつけようね。ご自分でお探し下さい。ってね。」
その言葉を聞いて有留菜は顔を輝かせた。
有留菜「ということは、やってみていただけるんですか?」
山下「まあ、どうなるか分からないし、やったことないから、面白いか?その代わり、一日店を閉めて配置換えを行なうから、君も手伝ってくれるかな?」
有留菜「もちろんです!」
本心ではこんなもので本当に良いのか?と思いつつも認めてもらった有留菜はとても嬉しかった。
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