…何がって、収録時間ですがな…正味約１７分のアダルト・アニメのアフレコに掛かった時間が、な…な…何と約１２時間…声優さんの声が出なくなったので、２日掛けて収録するハメに…初体験でした。
監督が、素人っぽい声の声優が良いと言い出して、キャスティングした時から、時間が掛かるとは覚悟していたんですが、それにしても…それにしてもの初体験でした…長げ～ヨ
今回、声優さんは３人で、その内の２人がほぼ新人？状態の方で、この２人がしかも、主役…ウ～ん…危険な香り…がしていたんですが…それにしても、こんなに時間が掛かるとは
ハッキリ言って、こちらがお金を出して、わざわざ特別レッスンさせたような感じでした。
なぜ、こうなったのかと言うと、アニメのアフレコ経験がほとんど、無かったという事です。特にアニメの場合、最近では一部の劇場版を除いて、アフレコ時に絵が揃っている事はまれでして、線撮り映像にボールドと言う台詞タイミングに合わせて、テロップみたいな物を出してそこで、セリフを言うんですが、その絵合わせが出来ない。
ボールドが出るのを待っていると、タイミングがズレるので、アニメ声優の場合、画面にキャラ（時間表示の事です）が出ているので、そのタイムで出るタイミングを掴むんですが、その基本も出来ていない。しかも、声の演技にバラツキがあるので、録るたんびに声の感じが変わる…。
マア、今回の監督がアニメ声優っぽい演技が嫌いという事もあって、余分な演技を声に付けるとダメ出しが…ってな事もあったのは、あったんですが…。
ただ、全くの素人では無い訳でして、それが証拠にアダルトの喘ぎ声は、チャンと出せていましたから…。
多分、パソコンゲーム用の声優経験は、それなりにあるんでしょう。今までも、パソゲーからアニメ化した作品で、パソゲーのオリジナル声優さんを、アニメに使った場合、こう言った収録になった経験が、何度かあります。
パソゲーの場合は、ほとんど声優さんご自身のタイミングで、収録するので、アニメのように、声優さん同士で、掛け合いをするとか、絵に合わせて演技するとかが無いので、こう言った事が起こるんだと思います
やはり、アニメのアフレコは経験が必要です、しかも本番の経験が…。
アニメ声優を志ざす方は、アダルトであれ、何であれ、アニメのアフレコを少しでも経験して欲しいと思います。
練習と本番では、雰囲気もディレクションも全く別モノですから
特に、主役を張れるんであれば、役を選んでる場合では無いと思います。唯一、今日頑張ってくれた声優さんで偉かった点は、アダルトだからやらないとか、仕事の選り好みをしなかった事かな
この経験を、次のステップに生かしてくれたら、良いかな？生かせないまま、辞めちゃう娘も多いんですけどネ…
今日の収録に付き合っていただいた、音響監督さん、エンジニアさん、お疲れさまでした
…また、ダビングの時ヨロシクお願い致します…それまでには、チャンと色を付けますから…