前回はインフルエンザ脳症の原因について、最新の仮説を紹介しました!!


簡単におさらいすると…



インフルエンザによる高熱によって、長鎖脂肪酸代謝酵素(CPT-Ⅱ)という酵素がうまく働かなくなります



この酵素は、脂質(簡単に言うと脂肪)をエネルギーとして利用するために必要なものなので、脂質エネルギー不足になります



血管が特に脂質エネルギーを必要としているため、エネルギー不足で血管が弱ってしまいます



すると血管から脳に体液が漏れて、脳が腫れてしまい、脳症が発生するというものです



このメカニズムは、別のウイルスでの脳症にもあてはまる可能性が高いと考えられています



日本人の2~3%の人が、こういった高熱で長鎖脂肪酸代謝酵素の働きが弱くなる遺伝子を持っているとされています



一方、白人ではいまのところこういった酵素の働きが弱くなる遺伝子は存在しないとされています



このメカニズムを逆手にとって、脳症予防のために解熱剤などで熱をなるべくさげる、いつも以上に栄養分を補充する、などという考えもあると言われています




最後に余談ですが…



一時期タミフルがインフルエンザ脳症の原因で、諸悪の根源のようにたたかれました!!



しかしその後の検討で、私が知る限りタミフルがインフルエンザ脳症の原因であるという根拠は示されていません


センセーショナルな話題作りで視聴率を稼ぐよりも、科学的根拠に基づく発表・報道が、人命に関わる医学では特に重要と心底感じました


タミフル騒動に関して検索していたら、一連の情報が掲載されたホームページが出てきました



小児科の先生が書かれておりかなり細かい内容もありますが、興味がある方はご覧ください



鈴の木こどもクリニック

http://www7a.biglobe.ne.jp/~SuzunokiCC/tamihuru.html




文章がおかしかったので一部書き直しました

インフルエンザが流行して、インフルエンザ脳症をきにする親御さんも多いと思いますので

ぜひ参考にしていただければと思います



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