前回はポリオウイルスの怖さについて書きました
以下に再度掲載します
ちなみに1960年の日本の人口は104665000人、0~14歳の子供の人口は25153000人でした
その年のポリオウイルスによる麻痺患者は6500人
子供がポリオウイルスで麻痺する確率は0.026%
5歳以下でかかりやすいことを考えたら
最大でポリオウイルスで麻痺する確率は0.078%
怖い病気ということが実感できます
今回はポリオワクリンの有効性について書いてみます
ポリオワクチンを接種してから自然界に存在するポリオウイルスにかかって麻痺した人は0%
劇的な効果を上げています
ただし一方で新たな問題が・・・
ポリオワクチンによってポリオにかかってしまう
Vaccine-Associated Paraliytic Polio(VAPP)問題です
ポリオワクチンは生ワクチン、つまりポリオウイルスを弱めた生きたままのポリオウイルスを接種します
このためワクチンのポリオウイルスが悪さをおこして麻痺するという事態が出てきました
平成になってからの20年くらいのデータによると
ポリオワクチンのなかに含まれているポリオウイルスによってポリオになった人は80人
200万~300万人に1人の割合、0.000000005%と言われています
つまり、何もしないよりもポリオ生ワクチンを接種することによって
ポリオによる麻痺が発生する確率は0.0000064%まで低下します
とても有効性は高いです
また一時期新聞などで話題になりましたが・・・
ポリオワクチンを接種した子供の親や家族に
子供のワクチンの中のポリオウイルスが感染して麻痺してしまうケースがありました
H16年以降 ポリオワクチンを接種した子供からうつってポリオになった人は5人と極めて少数です
しかし、予想外の事態でありショッキングな話題として広く取り上げられました
結論として・・・
ポリオワクチン(現在日本で使われている生ワクチン)の有効性はきわめて高いです
しかし、医療行為によってポリオにかかって麻痺してしまうことへの感情的なやりきれなさは強く残ります
この問題を解決するためポリオワクチン(不活化ワクチン)の導入が望まれています
次回は不活化ポリオワクチンについて取り上げてみたいと思います
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