養老の滝・養老町    岐阜県 | しぶきの滝ブログ

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赤目四十八滝 荷担滝

 こんばんは 滝のメッセンジャー さすらいのうり坊です


師走になると お酒を飲む機会が多くなりました


もう 忘年会しましたか 今日はお酒にまつわる滝を


紹介しましょう


今日は 岐阜県の南部に来ています


ここは たぶんご存知の養老町です


滝の名もご存知の「養 老 の 滝」です



うり坊の滝見見聞録



 滝の水がお酒になったという孝行伝説で全国に知られた


この滝は養老山の麓に懸かります



うり坊の滝見見聞録



大駐車場から滝までよく整備され途中には菊水霊泉や養老神社などの


見所があり 一年を通じて多くの観光客が訪れます



ペタしてね


     ☆養老の滝親孝行の昔話・養老町

 昔、この美濃の国に貧しいけれど親を敬い大切にしている木こりが住んでいました。



 毎日山に登り薪を取ってそれを売り、年老いた父を養っていましたが、その日の暮らしに追われて老父の好む酒を充分買うことが出来ませんでした。ある日いつもよりずっと奥に登りました。谷深くの岩壁(いわかべ)から流れ落ちる水を眺め「あーあの水が酒であったらなぁ」と老父の喜ぶ顔を思い浮かべた時、苔むした岩から滑り落ちてしまいました。


しばらく気を失っていましたが、ふと気がつくと何処からか酒の香りがただよって来るのです。不思議に思ってあたりを見廻すと岩間の泉から山吹色の水が湧き出しているのです。これはどうしたことだろうろと(すく)ってなめてみると香しい酒の味がするのです。夢かと思ったが「有難(ありがた)や、天より(さず)かったこの酒」と腰に下げてるひょ(、、)うたん(、、、)に汲んで帰り老父に飲ませたところ、半信半疑であった老父は一口飲んで驚き、二口飲んでは手を叩き喜び、父と子の和やかな笑い声が村中に広がりました。


老父はこの不思議な飲んだので白い髪は黒になり、顔の(しわ)もなくなり、すっかり若々しくなりました。



 この不思議な水の出来事が、やがて都に伝えられ、奈良の都の元正天皇は「これは親孝行の心が天地の神々に通じてお()めになったものでありましょう」とおおせになり、さっそくこの地に行幸になり、御自身飲浴せられて「私の肌は滑らかになり、痛む所を洗ったらすっかり治りました。


めでたい出来事です、老いを養う若変りの水です」と年号を養老と改められ、八十才以上の老人に授階(じゅかい)恩賜(おんちょう)があり、孝子節婦(せっぷ)を表彰され、この地方の人々の税を免除なされました。 


                古今(ここん)著聞集(ちょぶんじゅう)より訳文