セミナーズの荒井でございます。


本日お伝えするのは、
「フロントエンドとバックエンド」の概念です。

駅前で無料で商品を配っていたり、
テレビのCMで、
化粧品の一週間お試しプログラムが紹介されていたり、

また、新聞の広告には、
健康食品のサンプルの無料プレゼントがあったりします。

あなたも、きっと見かけた事があるのではないでしょうか。


このような無料オファーは、単体では大きな収益に繋がりませんが、
実は、長期的に見ると、大きな増収につながる可能性が高いのです。



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お客様も自分もうれしい、win-winの無料プレゼントとは?
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大型のスーパー等で良く見かける、
浄水スタンドをご存知でしょうか。


スーパーの窓口で、専用のペットボトルの容器さえ購入すれば、
その後永遠に、設置している浄水スタンドによって、
有機物・無機物を問わず水道水に溶けている成分を除去した
『純水』を持ち帰る事が出来る、というものです。


300円程で専用ペットボトルが購入可能なのですが、
払う金額はそれだけで、好きなだけ無料で、
キレイな水が汲めるのであれば、消費者目線で見ると
非常にうれしいサービスです。


では、スーパー側の視点から見ると、
このサービスは儲かっているのか。


単体で見ると、決して儲かっていないのではないでしょうか。


浄水スタンドの導入には、数百万円のコストがかかります。

また、それに加え、定期的な整備も必要です。

水は無料で提供しているので、水道代も大きな費用となります。

もとを取る事が出来る要素は、ペットボトルの売上のみ。


このように見てみると、
良くて収支トントンの事業である事が予想されます。


しかし、それで問題ないのです。


何故なら、スーパー側の狙いは、
「ペットボトルを買ってもらう事」では無い
から。

本当の目的は、
「浄水スタンドの利用をフックに、お客様の来店頻度を高める事」
です。


無料で浄水スタンドを利用できるとなると、
お客様は、定期的に水を汲みに来店する事になるでしょう。

そこで、来店したついでに、食料品や生活用品を購入してもらい、
そこで収益を上げているのです。

これが、冒頭でお話した、
ジェイ・エイブラハムの提唱する、
「フロントエンドとバックエンド」の概念です。

フロントエンド(浄水スタンド)で、
お客様に良い商品(純水)を提供する事、
お客様が来店するきっかけを与えます。

また、それによって、スーパーが本当に提供したい
バックエンド(スーパーの商品)を購入して頂く
という形です。



実は、よくよく見て見ると、
この「フロントエンドとバックエンド」の概念は、
非常に多くの業種で採用されています。


例えば、一時期、無料で配られていた、
PHSや携帯電話やポケベル。

これは、機種代金を無料にするかわりに、
通話料金や通信料金で収益をあげていました。



他にも、化粧品のサンプルも、
このバックエンドの概念にのっとっています。

無料でサンプルを利用して頂き、満足して頂く事で、
継続的に商品を購入して頂くのです。



「フロントエンド」の一番の目的は、
お客様に信頼して頂く事。


始めから高額な商品やサービスを利用して頂くには、
それ相応のスキルが必要となりますし、
誰にでも出来る話ではありません。


まずは、お客様に利用して頂き、納得して頂いた上で、
本当にお客様に提供したい商品を販売する事が、
お客様と自社の間で長期的な良い関係を結ぶ
秘訣になるのではないでしょうか。


是非、ご自身のビジネスに当てはめて考えて頂けたらと思います。


最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

今後ともセミナーズをよろしくお願い致します。


セミナーズ事務局
荒井 正博