こんにちは。セミナーズの鳥内です。

大変ご無沙汰しておりました。

その間、弊社のスタッフからメルマガをお届け
してきましたが、だいぶ力もついてきており、

また異なる視点やキャラクターで、皆様にも
一層お楽しみ頂けるかと思いますので、

今後この方式を定着したいと考えております。

私の登場は週一回程度となりますが、
毎回のコンテンツの監修をさせて頂きます。

メルマガ名も、私の処女作にちなんで、
「売れる仕掛け」に変更となります。

リニューアルしたコンテンツを、是非今後も
お楽しみください。


それでは、他のスタッフに負けないように、
本日のコンテンツをお届けします。


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不確実な時代に、確実に売る方法
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ついこの間までは景気回復だの何だの言われて
いましたが、

円高、株価の下落、エコカー減税終了で自動車
産業の減速が予想されるなど、

最近の経済環境は、ますます先が読めない状況
にあるように見えます。


実際には全くそんなことはないのですが、
世の中の大多数の人々がそう思っている以上、
その集団の総意に従って世の中は動きます。

事実がどうであるかどうかに関わりなく、
「大衆がどう思っているか」によって世の中は
動くということです。

こうした不確実な時代に、確実に売るためには、
この「世の中の動き」にうまく乗る必要があります。


事実ではなく「大衆の認識」によって世の中が
動くということを証明する具体的な例として、
私が以前講演を行った、こんな話があります。




米国南部において、コカ・コーラに大きくシェアを
奪われていたペプシは、

南部の人々はコーラを味ではなくブランドで飲んで
いることを突き止め、大きな賭けに出ました。

1975年、彼はテキサス州ダラスにコカ・コーラ愛好家
を集め、ペプシとコークの公開比較実験を実施したの
です。

システムは簡単で、参加者にはブランドを伏せた2つの
コーラが渡され、両方飲み比べて美味しいほうを選んで
もらうというものでした。

結果は、ペプシの圧勝。

ペプシのシェアが6%にも満たない地域の人々、それも
「自称コークファン」の実に半分以上がペプシを選んだ
のです。

コークファンは、コカ・コーラを味ではなくブランドで
選んでいた。このニュースはすぐに全米中に広がり、
ペプシのシェアが跳ね上がったそうです。





金融の世界において、ジョージ・ソロスは、
「市場は投資家の心理で動く」と言っていますが、

ビジネスの世界では、市場は消費者の心理で動きます。


市場を支配するのは、
「事実」ではなく、消費者の「認識」
なのです。

その考えに立てば、ビジネスの世界で勝利する秘訣は、


消費者の「認識」の流れに乗るか、

あるいは、

消費者の「認識」を創り出すか、
です。





本日お話しするのは、前者のお話です。


「最近の経済環境は、ますます先が読めない状況にある」

と大多数の消費者が思っている中で、その認識の流れに
乗るとはどういうことか。

それは、
「先が読めない」不確実な時代に人が求めるものが何かを
見てみるとよく分かります。

ある調べによると、不況の時には年の差婚が流行り、
好況の時には同世代婚が流行る傾向にあるそうです。

女性の結婚願望も強くなる傾向にあります。

現在の婚活ブームは、こうした背景に下支えされている
と言えるでしょう。

また、不況の時には、資格の本が売れ、資格受験者数の
ほか、公務員の応募者数も増加するそうです。


こうした現象が起こる理由は、

「不確実な時代、不安定な時代には、人は安定を求める」

という何とも当然な大衆心理にあります。


とすれば、このような時代に、ビジネスを
着実に伸ばす秘訣の一つは、

この安定というニーズの先に商品やサービスを
位置づけるということです。

これは、何も婚活ビジネスや資格ビジネスを
行って下さいということではなく(それでもよいのですが)、

商品を訴求するポイントを「安定」に置く
ということです。


例えば、投資商品などであれば、「資産が増える」という
メッセージよりも「資産を守る」というメッセージにします。

雑誌や書籍など情報を提供するビジネスであれば、
「最先端の知識」よりも「将来に備える知識」を提供する。

今回のメルマガのタイトルを思い出してみて下さい。

「不確実な時代に、確実に売る方法」。
これも安定のメッセージです。

このアイディア、是非ご自身のビジネスにも生かして
みて下さい。

・・・ただし、一つご注意頂きたいことがあります。


それは、ご自身のビジネスにマーケティングメッセージとして
「安定」を伝えることは行っても、


ご自身のビジネスに「安定」を求めることは
しないでください
、ということです。

残念ながら、現在のビジネス環境において「安定」を求めれば、
退場を余儀なくされます。

今まで通りのことをこのまま続けて通用する時代ではなくなって
います。

あなたの希望がどうあれ、
あらゆる業界において今本当に必要なのは、変化・変革・改革、
イノベーションです。

商品のあり方、ビジネスモデルのあり方、マネジメントのあり方、
マーケティングのあり方、セールスのあり方、サービスのあり方。

全てにイノベーションが求められているのです。




それでは、また。


セミナーズ 鳥内