mynameis... / 東京プラスチック | 憂いのある音憑け

mynameis... / 東京プラスチック


採点:★★★★★★★★★★


素晴らしい!!

僕の今年のダントツNo.1作品です。

デモからの曲が何曲か入ってるし7曲入りだけど、全く気にならない。

やばいやばいやばいやばい!!

こんなの1人で聴いてたら発狂しちゃうよ。

前々からデモとV.Aで物凄く好きなバンドだったんですが、まとめて聴くとやばすぎる。

エモの切なさ、ハードコアの激しさ、日本のインディーロックの持つ陰鬱さ、若さ、暗さ、もう何もかもがごちゃごちゃになって、本当に心に突き刺さってきます。

昔、ゴイステが持ってたものに似た質感があると言うと語弊があるかもしれませんが、ゴイステは外に吐き出し、彼らは内に溜め込む音楽性と言った感じです。

落ちてる時に聴くと本気でやばそうです。

日本語の歌詞と歌と叫びと激しくも暗く切ない演奏が、聴いてる人を絶望の淵に追いやってしまいそうな危うさすらあります。

日本語ロックファンにも、エモファンにも、ハードコアファンにも、ポストロックファンにも物凄くお薦めしたい。

だって、皆こういうの好きでしょ??

マニアックな音楽が好きな人には本当にたまらないですよ。

捨て曲は一切ない!!

特筆すべきは「忘れた手袋」のあまりの絶望感。

heaveninherarmsの「鉄線とカナリヤ」とタメを張る混沌、絶望、焦燥、痛み、激情、悲哀・・・

まあデモにもユニオンのコンピにも入ってるんで知ってる方も多いかもしれませんが。

凄いね。

日本の地下音楽シーンに残る名曲です。

天才だね、彼らは。

感服。

よくバンドやる時、カッコイイ音楽が少ないから、こんな音楽があればいいのにと思って始めましたという話を聞きますが、その話に例えるなら彼らに自分がやりたかったことの120%をやられちゃった、そのくらいの勢いです。

昨日書いたdeftonesの新譜はあっさりと彼らに抜かれちゃいました(笑)


この一作だけで、彼らはもう伝説になりました。