第14回「危ないジェネリックと汚いメタボリック~厚生労働省の新基準で国民の9割が不健康に」 | ズバズバ勝手に裏読み!最新ニュース裏のウラ           就活時事問題対策にもぴったり

第14回「危ないジェネリックと汚いメタボリック~厚生労働省の新基準で国民の9割が不健康に」

   

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 メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)などを防ぐため

に厚生労働省が2008年度から導入する健康診断・保健指導

の基準では、受診者のうち何らかの異常を指摘される割合が

男性の98%、女性でも92%に上る・・・との推計を大櫛陽一・

東海大教授(医学教育情報学)がまとめた。

 10月19日からの日本病院管理学会で発表する。大半の人

が「不健康」とされる事態で、健康不安を広げる恐れもありそう。

 厚労省は、腹部に脂肪がたまる内臓脂肪症候群が、心臓病、

脳卒中などの原因になるとして、健康保険組合など医療保険者

に対して、40~74歳の加入者に食生活や運動習慣を改善する

保健指導を行うよう義務づける。


 

  

 

このニュースを単なる「健康関連ニュース」だと読み流したあなた

は、申し訳ないが騙されやすいタイプだと・・・裏読み男は思う。

 

要するに最近流行の「メタボリック症候群」のハードルを下げたと

いうこと。今までは「正常」だとされていた人も、新たに設定された

基準では「不健康」だと判定されてしまうのだ。またその旗振り役

は「国家」なのだ。

 

皆さんが加入している国民健康保険や、各企業や業界が独自に

運営している健康保険組合。これらは加入者の保険料だけでは

運営できていない。国民の税金である国庫から補助金得ている

のは周知の事実。つまり独り立ちしている健康保険組合は存在

しないのだ。

 

日本の国庫は過剰な支出と過剰な国債発行で破綻寸前。その

健全化は政府の緊急課題。まずは健康保険組合への補助支出

を削減する作戦があらゆる手段で、やみくもに始まっている。

 

そもそも「メタボリック症候群」という言葉自体が、こうした目的の

ために政府が流行させている。「あなたは病気予備軍だよ」という

脅迫をして、早めに検診を受けさせて、症状が軽いうちに治療を

受けさせる。重症患者よりも継承患者の方が治療費が安いのは

当たり前。治療費が安いならば健康保険からの支出はもちろん

減る。健康保険支出が減れば国庫負担も減るということなのだ。

 

さらにこうして国民を脅迫すれば、普段やっていなかったダイエッ

トや継続的運動などをするようになるだろう。そうなれば病気に

なる前に勝手に予防してくれるから健康保険の手を煩わせないで

済む・・・そういう意図なのだ。


確かにこれによって健康な国民が増えることにつながれば良い

ことなのだが、政府は単に税金の支出を抑えたいだけだという

現実は押さえておきたい。そうして節約した税金がどこに配分

されるのかは、これまでの記事をざっくり読んで頂ければ容易に

想像がつくだろう。けっして国民の幸せを願っての施策ではない

ことは理解したい。

 

大きな声では言えないが似た作戦は「ジェネリック医薬品」。最近

やたらとTVコマーシャルで「ジェネリック医薬品を使おう」と訴える

製薬会社のコマーシャルが目に付くはず。別にこれはそのコマー

シャルを流している製薬会社が、自社の製品を使ってほしいから

というわけではない。素人の視聴者が医師に向かって「○○製薬」

のジェネリックを使ってください・・・なんて言えるはずがないのだ。

 

ジェネリック医薬品は国策だ。メタボリック症候群とまったく同じよう

に、安い医薬品を使ってもらって診療費を安くしようという意図でし

かない。診療費が下がれば健康保険の支出が減り、国庫負担が

減る。まったく同じ図式なのだ。国策によって今のようにジェネリック

の広告が氾濫することになっている。

 

しかしながらこのジェネリック医薬品。10年間の新薬特許期間が

切れた以降に、オリジナルとまったく同じ効き目で同じ成分の薬品

だと一般には思われている。実は全然違うのだ。 

 

ジェネリックがオリジナルと同じなのは「主成分」のみ。医薬品は

けっして純粋な主成分だけで出来上がっているではない。製造プ

ロセスで混入する微量の副成分が問題だ。

 

そもそも製薬会社は大小たくさんあるが、法人数で言えば新薬メー

カーはほんの一握りなのだ。多くの研究者抱え、長期間の実験と

医療施設との協力関係を築けるような、資金的余裕がある企業は

誰でも知っているような大きな製薬メーカーだけ。その他の数え切

れないほどの製薬メーカーはすべてジェネリックメーカーなのだ。

新薬メーカーの製品の特許が切れる10年を経過してから、他人が

編み出したノウハウをそのまま転用して同じような薬を製造して安く

売る。急にぞろぞろと同じような医薬品が販売されるようになるから、

ジェネリック医薬品のことを「ゾロゾロ」と製薬業界では呼ばれている。

またそうした医薬品を作るメーカを「ゾロゾロメーカー」と呼んでいる。

 

ゾロゾロは開発費用がかかっていないから安いのは当たり前。もち

ろん技術的にも企業姿勢的にもそれぞれのメーカによって大きな差

があるのが現状。かなりいい加減なメーカだって実際にはある。そし

て小さなジェネリック医薬品メーカーには裏勢力の資金が絡んでい

ることもかなり多い。簡単に言えば暴力団の隠れた資金源でもある

のだ。これは知られざる事実。


主成分についての製造方法は、新薬製造メーカーが特許を出願した

段階で公開される。10年経てばそのノウハウは誰でも利用できる。

しかし主成分以外についてどのように不純物を取り除くか・・・主成分

と副成分の微妙な混合比率・・・そのような細かいノウハウは公開され

ていない。副成分があまり身体に影響を与えないジャンルの医薬品

ならばまだマシだが、如実に悪影響が出る場合もある、

 

事実、現場で働く薬剤師たちはあまりジェネリックを出したがらない。

実際に患者から苦情が影では続出しているからだ。ある外用薬な

どではジェネリックを使うとかぶれてしまう患者が続出らしい。 

 

しかし現在の厚生労働省の指導では、医師が処方箋に「ジェネリック

でもOK」と一筆添ええるだけで、病院側に診療報酬が多く出る仕組み

になっている。だから医師自身は「ジェネリックも実は危ないなぁ・・・」

と思っていても、病院経営者からの強いプレッシャーもあって渋々と

ジェネリックOKの処方箋を書いているのが現実なのだ。

 

本当は危ないジェネリック医薬品。確かに優れたジェネリックも存在す

るが、本来ならば隠れた危険性についても誠実に患者へと説明する

ことが必要なはず。しかしそれはほとんどの場合為されていない。

 

健康保険制度を守るためのジェネリック推奨・・・それだけならばまだ

いいのだが・・・裏勢力が絡むような小さなジェネリックメーカーから、

なぜか政治家への献金が活発に行われている事実もある。なにやら

不透明なものを感じないだろうか。裏読み男は怪しんでいる・・・。

    

こんなこと・・・絶対に本業じゃ言えない、書けないのである。

 

 

 

 
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