赤ちゃんと対峙するという経験が人生初という、一人暮らしの長かった47歳の夫は、家に赤ちゃんが居るという環境激変に戸惑いながらも自分のペースで現実に向き合っています。

私が少し外している間に赤ちゃんが泣いてしまっても、どうあやしていいか分からず、語りかけたり、なだめたりすかしたり。
大人への対応はプロの夫でも、相手が赤ちゃんとなると途端に困ってしまうようです(笑)


仕方なく口笛を吹いてみたところ、これが赤ちゃんの反応が良好でして、泣き止んでじっと夫を見ているではないですか!
「こいつは音楽が好きみたいだ。きっと音楽の才能があるぞ!」などと、さっそく親バカを発揮しまして、夫は息子に音の出るオモチャを与えたいと思ったようです。

1歳近くにならないとプーっと吹くことができるようにはならないものなのだよ~と一般論を唱えても「いや、俺の子は2ヶ月でもきっと吹くぞ」と意気込むもので、物は試しとリハビリのウォーキングを兼ねて駅の近くの西友まで買いにいくことに。


ベビーカーに乗せられた赤ちゃんとそれを押す夫。

50日前には半身不随でピクリとも動かせなかった身体だったのが、立って歩き、ここまで滑らかに動かせるように!ベビーカーを押して街中を歩けるようになるなんて。
涙腺がゆるみます。



いっぽうベビーカーに乗せられた赤ちゃん、
不安のあまり口元がゆがんでます(笑)


そんなこんなで、手に入れたベビーラッパは夫から息子への初めての贈り物です。
8カ月からと表記にあるように、赤ちゃんに与えてもまだ無反応で、プープー吹けることはありませんでしたが、いい思い出となりました。


夫が危篤の時に「どうか助かって。死なないで。」という思いと同時に溢れ出た夫との思い出、夫の<残んの姿>は、どれも特別なことのない日常の当たり前の日々でした。

そこに夫の私に向けた笑顔があり、夫の愛にあふれる言葉がありました。

人の心に最期に残る姿というのは、何も特別な日や特別な姿ではなく、結局なんでもない一日で、そこに最高に幸せな瞬間を含んでいるってことなんだな~ということが分かりました。

だから一日一日の瞬間に丁寧にきちんと向き合い、目の前にいる人にただ真摯に心を込めて対峙していくことを実践して行こうと私は改めて思いました。


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