ファイルNo,266 I 様 RZ250エンジンオーバーホール その2
ファイルNo,266 I 様 RZ250エンジンオーバーホール その1
すでに当初予定の作業はすべて完了しておりますが
まだ納車に至っておりません。
一先ず続きをアップします。
↑腰上パーツはマスキングしてブラストに入ります。
この時点ですでにボーリング&ホーニングは完了しております。
↑ブラストが終わりましたら再度マスキングをし直し
ウレタンのガン吹きに入ります。
↑完了 腰上のブラストペイントに関しましては
エンジンO/Hと同時受付にて当店で施工します。
ただし、腰下のガンコート等に関しましては
外注扱いとなります。
↑清掃
↑新品パーツ多数
↑こちらも新品
↑今回はクランクケースのスタッドボルトの腐食が激しく
交換しました。
スタッドボルトは折れやすいので引き抜きは
内燃機業者にお任せです。
↑ほぼ形になり車体に組み付け
チェン調整を行った所で問題発覚。
↑どうもスイングアームのガタが大きいので
駄目元でアームを外してみた所
なんと写真のピポッドブッシュが入っておりません。
↑ピポッド左右のカバーもちぎれていて
チェンガイドとなるパーツは何故か左右に取り付けられていました。
I 様 に確認したところ、スイングアームは以前に
交換されているそうですがピポッドブッシュにつきましては
記憶に無いと言う事です。
メーカーでは廃盤パーツなので焦りましたが
幸いパーツ取りのアームをお持込頂きましたので
そこから取り外して使用しました。
カバーは新品を取り寄せられました。
↑どうせスイングアームを取り外すのなら
サスも交換したいと言うわけで市販品をお持込頂きました。
↑いよいよ実働なのですが一つ懸念している事がありました。
元々車体についていたキャブの状態が悪く、
別途I様ご自身でO/Hしたキャブをお持込頂く予定になっていたのです。
ですがお持込頂いたキャブを確認すると
ニードル(針)の形状が左右で異なっています。
純正品と市販品の混合で形状も異なる事から
250用と350用が混じってしまった様です。
またニードルバルブも新品ではなく
中古を清掃して組み付けたと言う事です。
一先ずニードルは新たに左右対でお持込頂きましたので
それを組み付けて実働に入りますが、
この時点でキャブ本体を割ってまで中の確認はしません。
※当店でキャブをO/Hする前提ではありませんので
↑そして実働に入って間もなく・・
ポタポタとガソリンが漏れ始めました。
う~む やはり有料になっても本格的に取りかからないと
駄目かもしれませんね・・
↑で I様 に了解を得てバラしました。
↑メインノズルは洗浄が不十分で
錆びの塊が出る出る
↑ニードルバルブのOリングは変形やカジリ大です。
これではガソリンを止められません。
↑パイロットジェットもかなり傷んでいます。
そして一番問題なのが各パーツが
純正で統一されていない事です。
RZのキャブお金をかけてO/Hしても
スロットルバルブの張り付きが起こりやすいので
決断が難しいのですが、
いずれにしてもこのままではテスト走行すらできませんので
新たに必要パーツを取り寄せてO/Hする事にしました。