TRX850スイングアーム サスマウント トルクロットステー溶接 | takuオーナーのブログ

TRX850スイングアーム サスマウント トルクロットステー溶接

http://ameblo.jp/ups-taku/entry-11209480828.html


前回↑の加工をお引き受けしました。

TRX850のスイングアームをRZV500フィッティングさせるための

ピポット部の加工です。


遠方からパーツを送って頂いての加工ですが

加工数値は予めお客様側で検証して頂きました。


そして一度納品した後、

現物合わせでボルト止めのサスマウントを製作されたそうです。

今回はそのマウントの溶接作業とトルクロットマウントの新規製作。

その他キャリパーサポートのアクスル径の拡大とカラーの幅詰めです。


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↑入庫時にはマジックで溶接個所を指定してありましたが

 一度パーツを分解して、アルマイト層の処理を行って

 再組み立て。


 大型機械を持たない一般の方がここまで工作されるだけでも

 大したものだと思います。

 コンターマシンが無ければ

 10mm以上の板を切断するだけだって何気に大変ですから・・・


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↑新規トルクロットマウントもこんな感じでご指示頂きます。


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↑↓ サスマウントの溶接完了。

    ボルト固定されているとは言えやはり熱の影響は出ます。

    もちろん左右プレート間にパイプを挟む等の対処は行いますが

    それでも溶接が終わった後は叩いてやっと取り外せる状況ですので

    車体に組みつけ前に調整加工は必要ですね。

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↑ 右側のトルクロットマウントはノーマルのマウントです。

   これと同じ形状のものを指定された位置に取り付けます。


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↑↓ 現物合わせで製作しました。


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↑溶接完了。


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↑次にサポートの内径拡大です。

 φ17をφ20にします。

 φ20のドリリングで適当にエイッヤー~は禁物。

 予想以上に径が広がったり、楕円になったりしますから・・・


 まずはフライス盤に固定する事から始めます。


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↑フライスの回転力は半端ないので適当にクランプすると吹っ飛びます。

 かと言って加工物に直接クランプしてぎゅっと締めると凹んでしまいます。

 直接クランプするしかない場合も多々ありますが

 今回は写真の様にスペーサーリングを置いて

 その上からクランプしました。

 


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↑位置出しピンを使ってセンター出しします。

 内壁の後前 左右間の距離を割り出し

 半分に割った所がセンターというわけです。

 

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↑エンドミルで内径拡大加工のプログラムを組んで加工。

 カッター径の微妙な誤差はありますが、

 20.1mmになるように指定しました。


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↑加工終了。

 サポートの穴が右よりですがこれは元々です。


 という事でご指示頂いた加工は無事終了。

 微調整も含めて上手く取り付けられる事を祈っております!!