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本年もよろしくお願いします。
「最近の若い奴は・・・・」と言う話を耳にします。旧石器時代の壁に同じような事が書かれていたそうです。
私は今の若い人は素晴らしいと思っています。
ある研修会で、アメリカのコーチが来た時に質問の中に「日本の選手は本番に弱いと思いますが、何か良いアドバイスはありますか?」と聞かれアメリカのコーチが答えて「なら何故北島は金メダルが獲れたのか?逆に聞きたい金メダルの獲り方を」現実を素直に見つめるコーチの一端を見たように記憶しています。
駅伝、ラグビー、サッカーを見ていて改めて「今の若い人は素晴らしいと思っています」
常にコーチが「次はこれ、次はなにと」主導権をとっていると、選手は「やらされている」という感覚になってきてしまう。21世紀に入りトップアスリートの特徴として、選手が主導権をにぎり、コーチがそれをサポートする傾向にあると思います。
年齢が低いからと言って 大人のコーチが威張るのは非常に格好の悪いと思われます。
例えばa、という練習とb、という練習が似ていてどちらでも良い場合に「aとbの練習をやろうと思うけど」
「みんなの意見で決めてやってみよう」といったやりかたでも主体性に違いがでてきます。身体を動かす子供達に違いが現れてきます。
何故それが現場の指導の際に出来ないのかを考えると「時間がない」というコーチがほとんどです。
良く考えれば、3分ぐらいしか、かからないものです。
その日の練習に参加した意識を持たせるにはこの3分はとても重要になってきます。
何年か前に目白で行われた、研修会で水泳50m自由形でメダルを獲得した、ゲーリーホール・ジュニアという選手が来ました。彼はこのようなことを言っていました。「私がこのような成果をあげられたのは、隣に座っている、マイク・ボトムコーチが私と良く話し合いをしてくれたからだ、意見がぶつかることもあったが彼は本当に僕の話を良く聞いてくれた。 感謝している。」と ゲーリーホール
、マイクボトム両氏が現役で泳いでいた頃を知っている自分はかなり古い人間かも。