看護師の仕事をしてきて、いつも直面する認知症の高齢者への関わり方。


自分が今どこにいるのか分からない、治療の意味が分からず点滴やチューブを抜く、昼夜逆転する、叫ぶ、暴れる



治療をスムーズに行い、清潔を保ち、安全に入院生活を送るという基本的な看護ができにくくなってしまうのです。



入院によって痴呆が悪化することもあるので、とても難しい。



チューブ類を抜く危険がある方には両手にミトン。転倒の危険がある方は体幹抑制。家族の同意を頂いているにしても、装着する時は必ずこれは一体誰の為にするんだろう?って思っていました。



確かにチューブ類を抜かれてはまた入れ直したり、治療も長引く。高齢者の転倒はそのまま命に関わるし、寝たきりにもなりうる。


日々、どうやったら気分を害さずスムーズにケアできるか考えながら必死に看護しているのに、叩かれたり暴言を言われたり、、認知症だからと分かっていてもけっこう精神的にキツいです。




今の職場である老人施設は、治療行為がほとんどないため抑制はしませんがヘルパーさん達は本人の同意が得れなくてお風呂に入れるのもトイレに誘導するのもとても苦労している。


でも、認知症だから仕方ないと思っていました。



そこに希望の光が!




フランス生まれのユマニチュードという認知症の方への接し方マニュアル




https://youtu.be/C4j_BCKDzrQ





これ見て感動しました。
話す、見る、触れる、立つの4つのテクニックで認知症の方が見る見るケアに協力的に!それだけでなく本人も意欲的になっている!



人間らしさが戻るんです。



私、今の職場で見よう見まねですが試してみたんです。



そしたら、いつも不穏で叫んで下を向いていたおばあちゃんがずっと笑って普通に話してくれました✨✨✨✨✨✨認知症だということを忘れるくらい普通に✨✨✨✨✨





もう感動しました💓




この方法を自分なりにやってみて、認知症特有の視野狭窄や自分がどこにいるのか分からないだったり、意欲低下というものは認知症とは関係のないものなのかもしれないと思いました。



あなたは人間だよ💓私はあなたを忘れていませんよ💓あなたは大切な人だよ💓ということを認知症の方に伝わりやすいように伝えるためのメソッドです。



それが伝わるだけで、息を吹き返すように表情が変わるんです✨




お風呂やトイレ拒否も暴言も全て認知症だからではなく、自分がもう存在してない、愛されていないという自己否定や周りはみんな知らない怖い人だという恐怖から来ている防御反応なんだなと思いました。



毎週会っていても忘れてしまうので毎回初めましてなのには変わりないのですがこの方法によって私自身も幸せを頂きました💓



それと同時に、これはなにも痴呆の高齢者に限ったことではなく、普段接する方一人一人とも先入観を持たず、フィルターを通さず真っさらな状態で目の前の人と接しようと思いました😊



あの人はいつもこうだから
あの人はこういう人だから



という先入観やフィルターを通さずに見たら、きっと全然違う新たな発見がありそうですよね✨