★ゆかっちの場合⑨★


「早寝早起きを心がけ、体力をつけるために少しずつ運動をして下さい。」と言われ、振り返ってみると、夏休みは元気にしていたのに、学校に行きだしてから体調が崩れてきたと気づきました。毎日6時間目まで出席するということが、ゆかっちにはしんどかったのですね。全日登校にする時期が、早すぎたのです。

しかし、その時日付は既に10月25日。2ヶ月ほどしんどい状態が続いていたことになります。ああ、またやってしまった。もっと早くに気づくべきでした。反省、反省。ごめんな、ゆかっち。しんどかったやろ。本当にごめん。


翌10月26日から、担任に事情を話し、年内は7月の様に給食までの登校にしました。


養護の先生にも相談しましたが、自律神経の問題だと、早寝早起きをして生活リズムをしっかりとすることが大切と言われました。う~ん、それが難しいんやけどなぁ…。


とりあえず、早寝早起きを心がけました。これは大変難しいことなので、本当に心がけただけですが。


これまでに、いじめられているのか、学校が嫌なのか、先生が嫌なのかと、起きられない原因が精神的なものかと思って何度か尋ねてみたのですが、いじめられてもいないし、学校は楽しい、先生が嫌なわけではないと答えます。迎えに行ったときは、友達と楽しそうに遊んでいるし、「ばいば~い」と声をかけてくれる友達もいるので、友達とのトラブルをかくしているわけでもなさそうでした。


そこで、回復の近道は体力作りだと思い、毎日家の前でバドミントンをすることにしました。学校を休んだ日も、午後には元気になるので、夕方には「バドミントンやろ~。」と誘いに来ます。学校を休んだのに、元気にバドミントンをする姿を友達に見られるのは、ずる休みと思われて嫌ではないのかと聞いてみましたが、全く何とも思わないとの返事に、ちょっとびっくりしました。でも、そこがゆかっちのいいところです。

実際、何度が近所に住む友達に目撃されましたが、次の日学校に行ってもなにも言われなかったそうです。


冬になって、風が強い日はシャトルが流れてしまうのでバドミントンはお休みして、自転車で少し遠い公園に行ったり、散歩をしたりと、体を動かすようにしました。
そうしてしばらくしたら、朝すっと起きられる日も出てきました。


その頃から、ゆかっちがやりたいと言うので、体育も無理しない程度にやり始めました。

日曜日にちょっと遠出をしたり、体育をした次の日や放課後にお友達のおうちに遊びに行った次の日などは起きられませんでしたが、それでも9月10月の2ヶ月と比べるとずいぶん状態がよくなったように思いました。