しばらく前のことになりますが、。病気の子のきょうだいのサポートをするしぶたね(Sibling Support たねまきプロジェクト)主催の清田さんのお話を聞きに行ってきました。 (病気の子のきょうだいは、わが家では、のんすけのことになります。)

 

 清田さんは、現在大阪の病院で、入院している子どもに遊びを届ける活動や、感染予防のために面会に来ても病棟に入れないきょうだい達と遊ぶ活動、年2回のきょうだい達が主役の”きょうだいの日”の開催の他、講演活動もされています。


 清田さんには、天使9年の弟さんがおられます。その経験から、しぶたねを始められたそうです。


 しぶたねのしぶは、英語の兄弟姉妹にあたるsiblingから、たねは、病気の子のきょうだいサポートの種をまくということだそうです。


 「子どもが病気になると、どうしても病気の子どもだけにかかりきりで、そのきょうだいに目を向ける余裕がない。決して親を責めているのではなく、親に思いやりがないわけでもない。

 このことは、きょうだいや家族だけで解決することは難しい問題なので、第3者との関わりが必要。特にきょうだいには、特別なサポートが必要。

 きょうだいの持ちやすい感情は、罪悪感。例えば、「おにいちゃんの病気は、自分のせい。」「自分だけ遊びに行ってもいいのかな。」などと思う。

 また、周囲の目が病児にばかりいくので、孤立感を感じることが多く、自分はどうでもいい存在だと感じる。

 病気のことで大変だから、自分がこれ以上親に迷惑をかけてはいけないと、背伸びしてよい子になってしまう。大人から見てよい子ほど、おさえ込んでいる感情が強いので、注意。」


 その他、具体的な事例もあげながら、病気の子のきょうだいの状況としぶたねの活動について話されました。

 

 お話を聞きながら、いろんなことが思い出されて、泣けてきました。

 私自身、入院当初はゆかっちの事で精一杯で、のんすけのことを思う余裕は全くなかったのです。のんすけのことをちゃんとしないとと気づいたのは、入院からかなりたってからでした。

 一応、がんばったつもりではいるんですが、今思うと、もっといろいろしてあげられたことがあったかもしれないと思います。


 今のところ特に問題はないのですが、それは、その間ののんすけの友達や学校の先生もよかったのでしょう。

 それに加えて、保育所からつきあいのある家庭が多いので、のんすけをよく遊びに誘ってくれました。親御さんも子どももよく知っているし、のんすけとも仲良しなので、こちらも安心できましたね。

 のんすけと仲良くしてくれた人たちに、心からお礼が言いたいです。


 ありがとう


 これから思春期に入っていくので、大変なこともあるかも知れないけれど、そのときは、きちんと受け止められるようになっていたいと思います(なにぶんキャパが少ないので、不安がいっぱいですが)。


 入院後半からは、のんすけと交換日記をしていたのですが、先日、大掃除したときに「これはもういらんわ。」と私との交換日記を捨てようとしたのは、ショックでした。

 が~ん。当然捨てずに、私がもらいました。