夜、道を歩いていた。
河原雅彦氏演出
『万獣こわい』を観劇し
役者陣の匠技に笑わされ、
最終的には背筋を凍らせる演出に頷きながら
夜、道を歩いていた。
ファンぱい（ファンタスマゴリックがいっぱい）LIVEを見に来てくれた佐津川愛美姫と観劇後にLIVEの感想聞いたり、
白湯がいい
ココナッツオイルがアツい
腸モミもいい
オリーブオイルでお口を15分くらいクチュクチュするとデトックスになるらしい
と、これでもか！！と
ガールズトークをしながらコーン茶ハイでいい感じに酔っ払った私は
夜、道を歩いていた。
家もほぼほぼ近くまで辿り着いた頃
私の目に白い塊が飛び込んでくる。
道のど真ん中にのさばる、白い塊。
一瞬にして凍りつく。
どうか、生きとし生きたもので、ありませんように。。。どうかどうか
酔っ払いつつ、道のはじっこを半目にしながら
するする歩く。
近づいてよーく見てみると
白い塊には
袖があって
ボタンがあって
襟がある
それは、Yシャツであった。
ホッとひと安心。
昨日はやたらと風が強かったから
きっとどこからともなく飛ばされてきてしまったのだろう。
可哀想に。可哀想に。
もしかしたら持ち主が取りに来るかもと
道の端っこにのせておこう。そうしよう。
ん！？
手にした瞬間、
なんだ、この感覚。
その白いYシャツは、
もうだいぶ長い間、道のど真ん中にいたのだろう。
黒く、くすんでしまって、
とても草臥れている。。。
なのに、なんだか、
なんとも言えぬシンパシーを感じるのだ。
なんだ、この感覚。
タグの所を、フと見てみる。
『UNIQLO』
！！
その日私は、LIVEで使用した白いYシャツを洗濯し、干していたことを思い出す。
そう、『UNIQLO』のYシャツである。
おぼろげな想いは、たちまち確信に変わり
急いで、家に戻り、洗濯物を確認。
やはり、私の白いYシャツ一枚だけ
行方不明でありました。
にしても、私の部屋のベランダからは結構な距離があったのに。
風はこうして、なんでも吹き飛ばしてしまうのね。
白いYシャツはくすんだYシャツに成り果ててしまい、
なんだか申し訳ない気持ち山々でゴミ箱へと、さよならしました。
名前もない、白いYシャツ。
だけど、私は感じたんだ。
『これ、私のかもしれない。。』←当たり前だ！！！！w