今日は、ニュージーの祝日、ワイタンギ・デーです。
マオリ族は、全国各地にそれそれの部族があり、それぞれにチーフと呼ばれるリーダーがおり、
全部族を支配しているリーダーはいませんでした。
そこで、イギリスはそのリーダーたちを集めて条約の説明をしましたが、
この時のやり取りに不慮の誤解があったのか、意図した通訳がなされたのか…
今でもイギリス側は誤解、マオリ側はだまされたという受け取り方をしているのが一般的なようです。
ワイタンギ・デーには、毎年、条約が調印されたワイタンギで首相が出席して式典が行われるのですが、
毎年地元のマオリ族Ngapui(ナプイ:ちなみにマイKiwiの家系はこの子孫です)と政府関係者、
マスコミ関係者との間に大小のいざこざが起きます。
詳しくは分りませんが、このいざこざはNgapuiに属するマオリの一部の人が、
「我が族の土地に入ってくるんだからKoha(礼金)を払うのが当然だろう。」と主張しているものらしいです。
Kohaとは、日本で言う礼金、または神社でのお賽銭みたいな感じで、
「感謝の気持ち」をお金で示す、マオリの風習です。
「気持ち」ですから、いくらでもいいんはずなんですけど…
この特別なイベントに関しては、相場を1000ドルとしているようですね。
で、この100ドルを政府は断じて払いません。
代わりというわけではありませんが、食事などを準備して振舞うらしいです…
遠い昔、マオリは厳しい縦社会でチーフが一族を支配し、
チーフの意見が部族を代表し意見だったのですが、
その縦社会は白人の移民と共に徐々に消滅し、今ではチーフと呼ばれる人はいません。
ですから、部族の中に異端者が出ても、それを抑える仕組みはありません。
たまに、その異端者が首相とかカメラマンとかに殴りかかったりするわけです。
こういう異端者の行動は、決して部族を代表しているものではなく、あくまで個人の選択です。
今年も、どうなるんですかね。
夕べのニュースでもKohaの話が出たましたが、イベントをスムーズに進めるために政府が払うか、
またまた慌ただしい式典になるのか…
ちなみにうさぎ一家、2年ほど前にこのワイタンギを旅行し、その時の簡単な旅日記を書いていますので、
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