ガンダリウム合金考(そんな偉そうなものか?)
宇宙世紀のガンダムなどのモビルスーツの素材として登場している金属といえば、チタン合金(安価なジムなど)、ルナチタニウム(ファーストやMk-Ⅱなど)、ガンダリウムγ(第2世代以降)がありますが、共通しているのは全てチタンを基本としてる合金であること。
じゃあ、そもそもチタンってどんな金属なのか、Wikiでしらべてみるとこうなっとります。
外観は銀灰色を呈する金属元素であり、比重(密度)は4.5。融点は1812℃(1667℃、1668℃の報告もあり沸点は3285℃(3287℃の報告もあり)であり、遷移金属としては平均的な値である。
常温常圧で安定な結晶として六方最密充填構造(HCP)を持つが、880℃以上で体心立方構造(BCC) に転移する。
純粋なものは耐食性が高く、展性、延性に富み、引張強度が大きい(硬くかつ粘り強い)。空気中では常温で酸化被膜を作り内部が保護される。
フッ化水素酸には徐々に溶けフルオロ錯体を生成し、加熱下の塩酸に溶けて青紫色の3価のイオンTi3+を生成する。アルカリ水溶液とはほとんど反応しない。
150℃以上でハロゲンと、700℃以上で水素、酸素、窒素、炭素と反応する。安定な原子価は、3価または4価である。また、磁石をわずかに引きつけられるほどの弱い常磁性や極めて低い電気伝導性、熱伝導性を持っている。
金属チタンは強度、軽さ、耐食性、耐熱性を備え、様々な分野で活用されている。しかし、金属チタンは製錬と加工が難しく費用がかかるため大量には使われていない。
化合物では二酸化チタンが安価な白色顔料として広く用いられ、日常でも接する機会が多い。
要約しますと、他の金属に比べて強度や軽さ、耐熱性に優れたところがMSの素材としてもってこいっていう金属なんですね。
軽さは、ピンとこない人のために他の金属を列挙すると、比重はアルミニウムが2.7、鉄が7.9、銅が8.9などですから、アルミニウムの1.7倍、銅の半分くらいっていうとこです。
で、ガンダム世界ではどう使われているかっていうと他の金属との合金でしょうから、主成分がチタンで他の金属を混合するかで強度や耐熱性に違いが出るっていうことでしょう。
なお、アポロ計画での分析によると、月の岩石はチタンの含有率が極めて高いっていうこともルナチタニウムの設定の原点かもしれませんね。
で、僕なりに考えたのはこういう設定。
(1)ジム系のチタン合金やルナチタニウム
現状でも存在するチタン合金(チタンとアルミニウムや銅、鉄、マンガン、モリブデンなどとの合金)に極めて近いもの。
セラミック複合体は、ハニカム構造化したセラミック骨格にチタン合金を埋めたものと解釈。
結果、色合いは純チタンよりも炭化物比率が高いので黒っぽいのではないか。
(2)ガンダリウムγ
強度と軽量化を重点に比率を変えているのだから、チタンの含有率を上げ、モリブデンやクロム、タングステンのような強度にすぐれる金属を加えているのではないだろうか?
結果、色合いはモリブデンやクロムの色をやや反映した灰色がかった銀白色ではないか。
結局、それがどうしたっていう話しなんすけど、それが僕のMSの骨格の色分けに反映するっていうわけっすね。合金の解釈から、最も近い色をチョイスするとこうなるってことっす。
・ルナチタニウム系・・・・黒鉄色ベースの塗装。
・ガンダリウムγ・・・・ガンメタルベースの塗装。
とまあ、一応っていうか無理くり科学的な設定を考慮して彩色しとるってわけっす。
でも、むき出しの金属を使うのはおかしいですよね。そこで、表面には二酸化チタン系の酸化皮膜(無色)があるって考えとります。それなら、金属色がみえてもおかしくないってことでしょう。
その反映、こうなってます。
・[写真左]ガンダムMk-Ⅱ3号機(ルナチタニウム)製なんで、骨格は黒鉄色をベース。
・[写真右]ガンダムMk-Ⅱ4号機(ガンダリウムγ)製なんで、骨格はガンメタルをベース。
写真ではいまいちわかりにくいですが、現物では結構違います。
蛇足ですが、ジオンのMSの超硬スチール合金は鉄っぽい色でやっぱりガンメタルですかね。
まあ、そこまでこだわる必要があるかっていうと、人それぞれっすね。ただ、僕的にはアルミっぽいシルバーや金色をベースに骨格を塗装するのは、金属解釈上ありえんですけど・・・。
金・銀・銅色はまあ、パイプやシリンダーなどの別素材の金属って解釈する部分のアクセントで塗装しとります。
理系人間のつまらんこだわり・・・・かもね?
ご、ゴーマンですか?