原子の電子配置(その5) 遷移金属元素
今日はホテルの話のつづきです。
部屋のランクは4種類あって、安い方
から順に「梅の間」「竹の間」「松の間」「貴賓室」の4種類です。各ランクの部屋の数は、順に1部屋、3部
屋、5部屋、7部屋と決まっています。
1階には「梅の間」1部屋のみ、2階には「梅の間」1室と「竹の間」3室、3階には「梅の間」1室と「竹の間」3室、「松の間」5室…以下右図のとおりです。また階が上に行くほど眺
めもよく、料金が高くなります。(ここまでは、以前と同じ)
さて、順に客が入っていくと、3階「竹の間」まではこの順番でいいんですが、次の客は3階「松の間」ではなく、4回「梅の間」に入るんです。そして、4回「梅の間」に2人の客が入った後、3階の「松の間」に客が入り始めます。
「松の間」に入る客は、少し行儀が悪く、4階「梅の間」の客を誘い出したり、これまでの部屋の秩序を乱すことが多いのです。(行儀が悪いのは、「松の間」の客と「貴賓室」の客だけです。)
3階「松の間」が埋まると、次は4階「竹の間」に入り始めます。
この行儀の悪い「松の間」の客は、遷移金属元素(せんいきんぞくげんそ)と呼ばれるもので、これまで出てきた元素(典型元素)とは異なり、多くの原子価を持つものなのです。
さて、部屋のランクの順に乱れが生じましたが、この覚え方を次回紹介します。