NHK BSで放送中「英雄たちの選択」でそこそこ出演されている平山先生の著作です。先生のとても良い声で文章が再生される気がしました。
本書は学術的な資料を元に忍びに関する様々なことを説明しており、それこそ、伊賀・甲賀や風魔といった地域や大名家雇用のものや、役割や地域での呼称の多様性(透破・乱破、間諜・間者、草・伏など)があり、実際の忍びの活動が資料に現れるところの解説がなされております。
意外にも天正伊賀の乱での惣国一揆自体が忍びの蜂起だったり、歩き巫女とか足軽なんかも忍びだったりします。まあ、足軽の場合は忍びを雇用して足軽に編成したりするためとも言えるようです。また北条氏の風魔一族は、実際は「風間(かざま)一族」だというのも驚きです。。。じゃあ、スケバン刑事Ⅲはある意味…何でもないです。。。
流石に真田十勇士とかに見られる物語は江戸時代の娯楽作品なので、実在はしていないようですが、真田は透破を相当抱えていたのは史実だそうです。
ちなみに透破は甲斐以西、乱破は関東以北だそうです。
そんなわけで、長い時間がかかってしまいましたが、ようやく1冊読み終えたのでした。