右側にあるiPodで「空を読む」が聴けます。是非聴きながら読んでみてください。



【空を読む】


作詞:吉田美和 作曲:吉田美和/中村正人 編曲:中村正人



思い通りになんていかない 愛したい人には伝わらない

明日が読めるわけでもないのに どうして空を見上げてるんだろう?



月の裏側のようにここからは見えない あなたの影を

全部見渡す ロケットがあればいいのに



思い通りになんていかない 愛したい人には伝わらない

明日が読めるわけでもないのに どうして空を見上げてるんだろう?



強くなくてごめんね 誰に言ってんのかな? 涙と溜め息

全部詰め込む ポケットがあればいいのに



思い通りにいかなくても 愛する人に伝えたいことが

明日を読めるわけでもないのに たぶんわたしに上を向かせる



あなたは何を思うのだろう この空から何を読むのだろう

永遠に知ることのない明日を くちびる噛みながらそれでも待ってる



どうして人は空を見上げるんだろう…





――――――――――――――――――――――――



僕は空を見るのが好きだ。


雲ひとつない空じゃなくて、ほどよく雲があるほうがいい。

空に浮かび流れゆく雲。その空の色と形、雲の色と形の対比が好きなんだと思う。

そして、ゆっくりと変化していくあり方が好きだ。


昔、草原に寝転がって空を見たことがある。

いつもと違う見上げずに見る空に、目の前に広がる空に、眩暈がしたのを覚えている。

非日常が日常に介入してくるというか、孤独とか焦燥とか心地よさとか美しさとかが混沌として眩暈がしたんだと思う。

また、寝転がって広い空を見たいなぁ。でも怖い。




人は季節によって、天気によって、時間によって、場所によって異なり、変化し移り変わる空になぜか魅せられる。



もしかすると、空を見上げることは、自分の心を見ることなのかもしれない。

人がつくったものじゃないものを見ることは、つくっていない自分の心を見ることなのかもしれない


今の自分を空に投影し、ゆっくりと移り変わる空のように、あれこれと考え、物思いに耽る…。


上を見上げることは非日常で、前を見ることは日常。

上を見たままでは前に進めなくて、前だけを見ていれば自分の心を見失う。


忙しい日常の中で、空をゆっくりと見上げてみることは、自分の心と語ることで、自分の素直な気持ちに触れること。

それは、見て見ぬふりをしていた、さみしさや孤独や不安を連れてくるかもしれないけれど、そのことが、何をすればいいかを気づかせてくれたり、何をしたいのかを気づかせてくれたり、大切なものは何かを気付かせてくれたりするのかもしれない。



どうして人は空を見上げるんだろう…







DO YOU DREAMS COME TRUE?初回盤(DVD付)

DO YOU DREAMS COME TRUE?初回盤(2CD)