晩飯をご馳走になる
今日は保護司に、晩飯をご馳走になった。
夕飯時ではあったが、別に狙って行ったわけではない。
おかずは、メザシ・イカの一夜干し・キュウリの漬物・ゴマ豆腐だった。
年を取ると、いくら夕食でも肉類が減ってくるという。
保護観察が始まったころ、保護司は64歳だったから、いまは67歳である。
「これだけ食べれば今日はもういいでしょ」と言うが、それは寝るのが早いからだ。
私が寝るのは遅いから、何かもう少し食べるかもしれない。
私が犯罪を犯して保護観察中だということを知っている人は少ない。
そのことを知った上で普通に接してくれる人は、もっと少ない。
おそらく保護司は、その意味では唯一の存在であると言ってもいいかもしれない。
私には老齢の母がいるが、母が私について理解しているとも知っているとも思えないし、今さら伝えようとも理解してほしいとも思わない。
だが保護司には、私の「何か」が分かってもらえるのではないか、本当のところを伝えられるのではないかというほのかな期待があって、それは希望になりうるものだ。