秩父地方には古くから2つの両雄が台頭し、
武甲正宗と秩父錦がその殆どのシェアを占めている。

今回、秩父巡検の際に夜の酒を買いに立ち寄る。
新種の仕込みが終わった時期だったので、
酒蔵ツアー等は開催されていなかったが、
案内人のお願いに社長自ら説明をしてくれる。
よい水が流れる地では良い酒が生まれるといいますが、
やはりこの地方も武甲山の伏流水の恵みを受け、
昔から酒造りが行われているようだ。

操業220年を誇る酒蔵の自慢はやはり井戸。
洗米場の近くには屋内にも関わらず、
井戸がその存在感を占めている。
灘の男酒、伏見の女酒というが、
秩父は武甲山の石灰岩質の地質により
男酒に近いんだそうで(硬水なので)。

時期外れの酒蔵案内に、
社長もエンジンかかってきて
今年の役目を終えた醸造所も見せてもらい、
さらに利き酒をやらせてもらう事に。
日本酒3本、焼酎、リキュール。
梅酒(うめざけ)は梅酒(うめしゅ)と異なり
砂糖漬けにしていない分甘さ控えめでウマい。
これは去年新潟の日本酒イベントで出会った驚き。
こちらの梅酒は10年以上前からやっているらしい。
酒類全ての免許をもっている酒蔵は珍しい。

一通りの説明を受けて、
みなさん思い思いに日本酒を調達。
今宵の酒は四合瓶×5本。
私は梅酒とぐい飲み購入。



お水をください。-虐殺器官

最近某小説を買う為にハヤカワのコーナーにいる事多々。
そうするとどこ行っても平積みされているこの本。
騒がれてた事も著者も全く知らなかったが、
2冊目的ポジションで購入。
近未来のお話でした、
紛争や虐殺が起こるのにはある文法が存在するとの事。
その文法云々に関して触れる事はないが、
ストーリーの中ではそれを中心に回っている。

読みながら同時進行でいろんな感情が制御し合っているのだな、と。
横文字だらけだし、会話中は文字がギューギューに詰まっているので
途中幾度となく心が折れそうになる。
中身は言いませんが、随所で出て来るくどい言い回しや、
近未来的デバイスがかっこいいなぁと思いました。
そして途中で薄々気づいてたアメリカファックユー的オチ。
嫌いではないです。

元々SFシリーズには手が伸びにくいのですが、
yrrやフライングバイあたりから入ると平気なのかも。
読まず嫌いな部分があるのかも~

※作中には結構生々しい表現が多いので苦手な人はご注意を。
はい、6月のドイツ航海こそ、
しっかりログを取って、
記録としてブログに残そうかと思ったら、
航海中のコーヒースプラッシュによって死亡。
航海の半分以上は本読むか、
サンプルをいじってましたとさ。。

PCは8月に修理が完了して戻ってきました。
まさかのHD無事という奇跡でうれしす。

という事でこの夏は色々行ってきたので整理。

【6月】
・SONNE航海
ドイツの海洋調査船SONNEに乗って約3週間東海沖で調査をしてきました。
日本人は私だけで、サイエンスミーティング時以外は
ほぼドイツ語の容赦ない環境でしたが、
乗船研究者や船員さんが皆素敵で快適に過ごせました。
こいつだけNGってのはなかったぐらいみんないいヤツ。
海外学会でもし会ったときにまた話したいな、と。
若手連中はきっとそのうち出会うであろう。。
香港から乗船して下船は名古屋港。
最後はお決まりの名残惜しいカンジでしたが、
AchimとAndreに見送ってもらった。いい経験でした。
東京への帰りは名古屋駅でグロたんに拾ってもらい、
新東名でびゅーんとひとっ飛び(ずーと助手席だったので)。
夜着いて飲んで、寝る。翌日オケ

【7月】
・AORIフジサン
下船後の週末に皆で出発。
急遽外人3名追加、しかしまさかの悪天候で
5合目にて結局断念。

・なつしま航海
富士山失敗の2日後、
東海道線を乗り継いで名古屋入り。
栄で飲んでビジネスホテルイン。
翌朝出発して三重県新宮港へ。
ゲートトラップにて乗船締め切り2分オーバー。
4日間の短い調査でしたが、
ハイパードルフィンのダイブを観測できました。
MeBo見てると作りが一緒なのがよくわかる。
下船は高知県室戸港、二日酔いで巡検。
翌日も炎天下の中を巡検して高知駅解散。
夜は先生達と飲んで、夜中にグロたんと合流。
翌朝レンタカーして大正市場までドライブ。
ベートーベンの月光を聞きながら男2人のシュールな週末ドライブ。
帰りに桂浜よって日本が四分けを迎えた場所を見て,
夜は再び高知市街で待ち合わせ。
川崎女史withご両親の5人でごはん。
薄々気づいていたあんぐらでびっくり仰天!!
やっぱジモティにも有名なのか…超絶舌鼓。
翌朝も朝から川崎女史とグロとレンタカーで仁淀川。
水切りしたり沈下橋で遊んでお昼食べて解散。
岡山経由でのんびり帰る。
帰った週末はまさかの研究発表、撃沈。

・SBJフジサン
毎年恒例のフジサン登山。
今回は4名でアタック。
やはり少人数はペースがよく、いい感じに頂上到着。
(途中、寝不足により私と浅野30分ばかし寝落ち…)
お鉢巡りはできなかったが剣が峰には行った。
オカンに暑中見舞いを送る。

・研究発表
ウッカリ忘れてた研究発表、無論撃沈。
山と山に挟まれた状態で準備する時間なんぞなかった。

・外環フジサン
メンバーの表記が難しい、
4人に共通するのは外環道にお世話になってるという事。
新座和光の超地元2名、博多長崎の九州出身2名。
お天道様が顔を出したのはトータル10分程。
それでも濃霧の中4人で団子になって寒さをしのいだり、
霧雨の中お鉢巡りしてコマネチしたり、
頂上でコーヒー飲んだり、メントスコーラしたり。
下山後は温泉につかってのんびり。
まさかの事故渋滞で談合坂に閉じ込められるも、
なんとか日付変更前に家に送り届け我らも無事帰還。

【8月】
・岩手
祖母の喜寿のお祝いがてら(?)、
家族で車で盛岡に向かう。
光源社行って、さんさ踊り見て、
焼き肉屋家族6名で食い散らかす。
翌朝私だけ離脱しレンタカーして岩手山へ。
御神坂っつー一番マイナーな登山道をチョイス。
熊の恐怖に覚えながら無事登頂。
キレイなコマクサも見れたー。
山小屋に寄り道したり道草が過ぎ、
帰りに下山2時間は暗闇の中ヘッドランプのみ。
当然歩みも遅まり、レンタの返却どころか
東京に戻る新幹線すら逃す。
で、同行した友人の親戚(!)の家に転がり込む。
シャワーをお借りし、一緒に五輪観戦。
疲労で夜はグッスリ、翌朝も朝食まで頂いてしまう。
お土産のプラムを持って盛岡へ戻り、
車を戻して一路東京に帰還。

・穂高縦走
3ヶ月程暖め続けていた縦走計画スタート。
(詳細は別記事)
無事予定通りのコースを踏破し、奥穂高岳登頂。
その他ライチョウや救助ヘリなどのサプライズも経て
無事に上高地に帰って来る。
20kgオーバーの縦走装備は重かった…
もっと背中に筋肉つけないとだめやなー、と。
帰りは超高級旅館で入湯(¥600)で、
秋葉原でステーキ食って帰る。グッスリ

・北アルプス2回目
急遽ですが、実行。
燕岳を目指して日帰り登山。
めっちゃ天気がよくて、ふぼ終始快晴。
燕山荘付近では、南西に槍・穂高、
北に立山連峰を望む。途中フジサンも見えた。
予定通りの時間に下山して麓に降りる。
得意の寝落ちをかまして助手席を怯えさせるが、
東京、いや千葉まで安全運転で戻る。
翌日のグダグダを考えると山小屋に1泊すべきだった。

さて今年は以上で夏は終わりかな…さぁどうかな?
来月はオケ・紅葉に気合いを入れよう!!
(もちろん研究もだが)
それは上海空港で乗り継ぎ待ちをしている時。

とりあえずニコチンを体内に接種してから
やる事ないので空港内を端から端まで歩く。
直線に数百mくらいあんのかな?
ドバイ程ではないがそこそこ広い。
が、お店は半分程しまっていて人気もない。
中国だというのに喧噪が無く、
自分の靴底のゴムが擦れる音と
アナウンスの中国語がただ響く。
FFに出てくる隠し部屋のような喫煙所発見。

1時間以上も暇で、
無駄に中国元を用意してしまったので、
しょうがなくむだにカフェに入って
エスプレッソを注文してWiFi。
しかしいっこうにつながらず悪戦苦闘する。
結局ネットサーフィンは全くできず、
新着メールも確認できなかった。
でも送信は一方的にできていた、なぜ??
若干の睡魔と戦っていると
ふとカウンターに座る外人の足下に
バイオリンのダブルケースが目につく。
手荷物おっけーなんだぁ、程度。

ネットワークに苦戦してると気づけば最終コール。
「やっべー」と慌てて荷物抱えて搭乗口までダッシュ。
見事私が最後で、数人乗せたトラムは
機材が並ぶレーンで止まり,
先行していた乗客達がタラップであがっている。
「ふー間に合ったぜ」と余裕をかまして
飛行機の近影を撮ったり、満月を撮影していると
先ほどの外人が同じ事をしている。

スタッフにせかされたので、私もその人もタラップを登る。
目が合ったので「Violine?」と聞くと「Ja, Violine unt Viola」。
お、ドイツ語じゃねーかと身構えると英語に。
で結局どこから来たかって話したらジャパン。
あれっ?てここから日本語会話。

3席×2列の飛行機で、
私は隣のいない3席分だったが、
結局彼は私の席の通路側に座ってしまう。
まぁ旅はナントカと言いますから
しょうがないかな~なんて思ってみたのが失敗。

はじめはどんな音楽が好きかとか、
お互いどんな事をしているのかなんて話だったが、
福岡のレッスン生の話になると次第に暗雲。

①あまねちゃん
あまねちゃんという10歳の女の子が
ついこないだまでレッスンに来てたらしい。
写メを見せてもらったが、
目が大きくて確かにかわいらしい、美人、、、
だがしかし写メの半分以上は
ハグしたり、頬ずりしたりと
日本路には刺激の強いスキンシップ。
なんでも正月あけたら急に冷たくなって、
スキンシップを極度に嫌がり、
しまいにはレッスンを止めてしまったらしい。
ディティールは知らないが、
聞く分にはただのロリータ親父でした。

②おくさんとむすめ
20年前に日本に来て
今の仕事をしているらしいが、
結婚してすぐできた娘(18歳)がいるらしい。
いつだかに離婚したときに、
娘を取られたが、今は奪い返したらしい。
とさんざん前妻の悪口をきかされる。
イヤ、俺しらないからその人。

で、娘は現在彼の1フロア上で
一人暮らしをしているらしい。
で、スカイプで知り合ったおねーさんに
一目惚れして10日間の香港行きを
スカイプ中に手配したらしい。
スゲー、俺には無理。

③やくざとしおり
10年まえからつき合っていた
しおりという女性に相当入れこんでいたらしい。
方々から借金して破綻寸前だったそうで。
で、フタをあければヤクザのヒモガールで、
仕事つぶされたり、乗り込まれたりで
泣く泣く別れたらしい。
そーゆーのドラマで見た事あるある。

たまに天神で見かけるが、
声をかけちゃいけないらしいから、
真後ろを通って匂いをかぐだけらしい。
ただの変態じゃん。


オチとしては、
自己破産したそうで、
今は生活保護の元生活中。
カフェとトラで外国語を教えて小銭稼ぎ。
立派なのかなんなのかよくわからんなー

と離陸してもぺちゃくちゃしゃべってたら、
前の席の女性に怒られて、
日本語で逆ギレしてた。。

…俺の貴重なブルックナータイムが。。

ぎりぎりまでやっていろいろ準備して、
珍しく睡眠時間削ったりなんだりして
なんとか行ける状態まで持っていく。
しかし間に合わないものは間に合わない。
そこは諦める。

出発前日に突然助成金申請の話をもらうが、
締め切りが乗船中→明日まで。
まさかの悲劇に実家で荷造りした後、
ヘルメットやら安全長靴やらといった
入った重いトランクを引きずり研究所に戻る。
その他残務を終わらせたところで疲れて帰宅。
申請書類は家のコタツでビール飲みながら書く。
明日も朝早くに呼び出されているので、
3時頃に勝手に自分で自分を説得して保存。
やはり迫りくる何かがあるとキチンと起きる。
予定通り起きて、朝食。
米、目玉焼き、辛子明太子、リンゴとヨーグルト
珍しくリッチな朝食、たまたま。
で朝の用事を終了させて10時に研究所を出る。

まず東京駅で先輩と合流。
匂いがつくとアレなので、
純和風居酒屋で昼からビール。
そして今流行の初フローズン生!!
その後八重洲のラーメンストリートで
蟹味噌ラーメンを食し解散!
で、今度はお店に寄ってう○こ提出。
これまた腸内検査のタイミングがかぶってて…
たまたまお店に人が集まっててしゃべってたら
電車を逃して1本後のスカイライナー。
スカイライナー内も、デッキで電話したり。
で後は爆睡、気づけば第2ターミナル。
[成田空港]
手続きはスムーズ。
上海でのバゲッジクレームもなくラッキー!
腹減ってないのでターミナル直行して搭乗。
カウンターのお姉さんにお願いしたら
1列空席のブロックにしてくれたので気が楽。
でも騒がしさは予想通り、市場みたいな機内。
[機内]
そしてやはり国民性かな?
中国人はケータイの電源も切らないし、
離陸の瞬間もハンディカムを回しているという。

食事は久々のアタリ!!
「おいしくない」ではなくて「まずい」。
完全に舌に合わなかった。。
のでほとんど手を付けずにずっと青島ビール。
ブル8を爆音で聞いて昇天してたが,
ちょうどフィナーレに入るタイミングで着陸態勢。

[上海国際空港]
トランジットなので入国審査はないものの、
荷物検査やら、放置やらで1時間くらい待つ。
国際線ロビーは意外と閑散としてて賑わいが無い。
20時はもう遅いのかな?
でタバコすったりカフェでエスプ飲みながら
WiFiと格闘してたら気づけばLast Call。
あわてて搭乗口にダッシュして最終客、マジ危ね。
上海ー香港便は結構空いていて、
窓側の3列まんまをゲット!!お姉さんありがとぅ
…が,たまたまダブルケースを持った西洋人に
話しかけたらまさかの博多20年のペラペラさんで、
私の列に座ってくる、そしてペラペラと喋る。
別れた奥さんと18歳の娘の話、
レッスンを止めてしまった天音ちゃん(10)が、
超ラブリーですごい好きだという話、
(ハグや頬ずり写メを見せられる)
ミチコさんと4年つきあったけど
去年ヤクザに盗られて、自分も脅されたとか…
離陸するまでグダグダしゃべられげんなり。

飯が始まってからは、
さっさか食ってビール飲んで、
ブル8を3楽章から聞き直す。
で、ちょっと寝て気づけば香港上空。
100万ドル夜景上から見れました。
香港空港ではたいしたチェックも無く入国。
タバコ買っておけばよかった。。

電車は諦めてたがなんか「Last Train!!」の
アナウンスに何となく便乗してよくわからず乗ったら、
思いがけず相当近くまでワープ!ラッキー!!
終電の終点からはタクシーで300円くらい。
やっと到着!!長かった…そして蒸し暑い。。
ガラガラとトランクを引きずってフロントに行く。

結果から言うとやはり取れてませんでした。
クレジットねーって何度もメールしたやろ?
何度もがっつくが知らないと冷たい態度。
ちくしょー、でも今からホテル探しとか嫌だし。
部屋はあるという事なのでとりあえず一泊。
ツインルーム、なかなかシンプルでオシャレ。
内装はどうでもよく、とりあえず一服、ふぅ。
ただいまAM01:30。

ちょい休憩して、
付近のダウンタウンを散策して、
ビールと弁当かって戻る。
ついでにWiFiのパスワードとか買おうと思ったら。
滞在時間短いからタダにしてくれた。あんがと

で、水だけ浴びして、
ギネスビールを飲みながら夜食とネット。
3時頃に眠さの限界で諦めて寝る。


翌朝の悲劇もつゆ知らず…