黒沢君

すっかり更新が遅くなって申し訳ありませんでした。
もうだいぶ前に半分ぐらいできていたのですが、いろいろ目移りしてるうちにタイミングを逸してしまいました。迷ったあげくやっぱり最初のにしようと一念発起やっと書き上げました。
よく考えれば、R&R Diaryは日記のはず。これからはもう少し軽やかに行けるように気をつけますので。
前回の黒沢君の上の句は「ドライブ・ミュージック」でした。それでは僕の下の句です。

僕は車の免許をもってないので、生まれてこのかた一度も運転したことがありません。
ときどき、いきなりハンドルを握って町中を運転している夢をみることがあります。
その車はまるで遊園地のゴーカートのようにハンドル以外にはフットペダルが2つ付いてるきり。
えっ、どうやって止めるの? あわててオタオタ、逆に加速してパニクって終わる。
目が覚めるとほんとに夢でよかったと思います。

車に頼れない僕の唯一の移動手段は、歩きと電車とバスです。
メディアがまだカセット・テープの時代、好きな曲を好きな曲順でセレクトして車の中で聞くのが若者達の間で流行りました。大瀧さんの「ロングバケーション」を聞きながら車を走れらせた人たちがどれだけいたことか ...。
ところが僕のように歩きの人は、移動中に音楽を聞くことができませんでした。

そんな時登場したカセット・ウォークマンは画期的でした。今ではiPodなどであたりまえの、「音楽は携帯して楽しめるもの」という概念のはしり。文字通り歩きながら音楽を聞けるようになったのです。
仕事のない日にカセットに編集した最新の英米ヒット・シングルを、自宅とスタジオの行き帰りの移動中に聴きながら、アレンジを研究したりアイデアを煉ったりしたものでした。

1979年発売された1号機は、どことなくいかつい感じのお弁当箱風なルックスだったけれど、一番丈夫でなかなか壊れなかったすぐれもの。その後の新機種は薄型軽量化したぶん、消耗品ぽくなっていったのは残念でした。

タイミングよく佐野君にこのウォークマンのCMの依頼が来たときはうれしかった。80年代初頭、時代を先取りしていたウォークマンのイメージが、彼のイメージ・アップにつながればいいなと思っていました。





1980年代は洋楽の黄金時代。渋谷のタワーレコードが宇田川町にあった頃、まだアナログのシングル盤を売っていました。これをいつも大人買いして、それを編集してカセットを作ったのです。
シングルだとジャケ買いや名前買いをして失敗しても損害は少ないし、当たりだったら、そのアーティストのアルバムを買うことにしていました。


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このシングルを手にとったとき、「Prefab Sprout? 変った名前だな、不思議なジャケだし買っとくか」と買って帰ったら見事に当たりでした。このシングル盤が彼らとの最初の出会いでした。


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このグループはDOUBLEと書いてドゥーブルという読みます。スイスのチューリッヒ出身なのでオーストリア語の発音なのです。これも何となくジャケ買いです。聞いてみると、さわやかなロキシー・ミュージックって感じで、何度か聞いているうちに快感になってきました。全米でもけっこう売れたようです。





あの頃電車の中でイヤホンやヘッドフォンをしている人はめったに見かけませんでした。
デジタルの時代になって最近はずいぶん多くなりました。カセットのときのようにコピーに時間がかからなくなったからね。

逆に僕は歩きながら聞かなくなりましたね。どうもデジタルを長くヘッドフォンで聞いていると耳が疲れるようで、いつのまにか止めてしまいました。。僕はけっこうデカイ音で聞くからかもしれません。
だけどカセットのときには、かなり大きな音で聞いていても平気だったんだけどね ... 。


8月7日の風知空知でのuncle-jamのライヴ、大盛況でよかったです。そして、なんとか、お題をいただいた「パン」の歌と「キャンドル」の歌を発表できてよかった。
次は「猫」の歌。またがんばって作らニャーなりませんね。

気がついたらもう1年経っていたんですね。僕たちuncle-jamが、青山陽一君のお誘いで初めて渋谷SONGLINESで歌ったのは去年の8月9日のことでした。
あっというまのようでもあるし、長かったとも感じる中身の濃い1年でした。
続くuki-uki☆music club vol.5 はついに2days。地道だけど確実に前に進んで来ています。さあ、いよいよuncle--jamの2年目です。これからもよろしくお願いします。