=第21日目⑤=
本丸に上がります。

見えました。現存天守・彦根城天守です。
井伊直政の意思を継いで遺臣である家老の木俣守勝が徳川家康と
相談して築城した井伊家35万石・彦根藩の城です。
天守台の石垣は牛蒡積み、天守閣は複合式望楼型 3重3階地下1階。


外壁は耐火性を増した白漆喰の壁。
屋根は唐破風、入母屋破風、切妻破風、千鳥破風と色々な破風を
組み合わせ、金箔を貼った金具や鯱を使い豪華な外観となっています。


天守台の石垣には附櫓があり、一層目には下見板が張られ、
突き上げ戸の武者窓(竪格子)が設けられています。
また、二層目・三層目は曲線の美しい花頭窓が据えられております。

見る位置によって色々な表情のある彦根城です。
では、天守に入ります。

入口となる多聞櫓内部


多聞総櫓と天守の境
1階武者走りは広くとられております。


外側(蓋)を漆喰で塗り固められている狭間。
関ヶ原以降の築城ですので、すでに戦いに主眼を置いた城作りではなく、
利用し易さが階段の高さにもあらわれております。

つづく