2013年J2第17節 モンテディオ山形戦レポ | umibonzのスポーツめぐり旅

2013年J2第17節 モンテディオ山形戦レポ

[日時] 2013年6月1日(土)17:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 曇り
[気温] 16.9℃
[湿度] 75%
[入場者数] 11,401人
[主審] 佐藤 隆治 [副審] 名木 利幸  大川 直也
千葉山形
前半
後半
1
スタッツ千葉山形
シュート1219
CK47
直接FK1720
間接FK33
オフサイド33

[先発]

--------------
-----ケンペス ----  
--------------
-ジャイール谷澤-佑昌
--------------
---兵働--勇人----  
--------------
-大岩-山口智-竹内-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:キム
SUB:峻希
SUB:山口慶
SUB:ナム
SUB:大介
SUB:大塚

[得点]
62分 竹内 彬①

[交代]
60分 大岩 一貴 → 高橋 峻希
67分 田中 佑昌 → ナム スンウ
80分 佐藤 勇人 → 伊藤 大介

[警告]
34分 大岩 一貴 
63分 ケンペス 

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑪ケンペス
④ジャイール
③谷澤達也
②米倉恒貴
②山口智
①大岩一貴
①田中 佑昌
①兵働 昭弘
①竹内 彬

[アシストランキング]
⑥米倉恒貴
③ナムスンウ
③田中佑昌
③ジャイール
②佐藤勇人
②大岩一貴
①ケンペス

[警告ランキング]
⑤ケンペス
③谷澤 達也
③佐藤 健太郎
②キム ヒョヌン
②大岩 一貴
①米倉 恒貴

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.5】
前半、後半ともにビッグセーブを連発していたが、PKのシーン、3点目のシーンなどは何とかなったかもしれない。ただそれ以前に崩壊した守備の再構築も含めてメンバー全員で話し合ってもらいたいところだ。

【CB : 5.山口智   4.0】
コンディションが悪いのかもしれないが、スタメンで出ている以上、危ないシーンがを自らたくさん作っていた。3点目はかなりルーズな競り合いとなってしまい、フィジカルに強い相手に対して競り勝てなくなっており、ロングパスも出せない状況と考えると、一度休んでみた方がいいのでは?と思うほど悪い出来だった。

【CB : 3.竹内彬   5.0】
得点をとったシーンはよかったが、それ以外は縦パス、横パスなどのイージーミスが多く、3失点目のカバーの仕方も中途半端。周りのできの悪さもあるが、スタートの部分でつまづいており、リズムを作れなかった。

【LSB:15.大岩一貴  4.5】
ジャイールが前になり、当時に比べれば攻撃のタイミングはスムーズになったものの、攻撃面での物足りなさは相変わらず。PKのシーンももう少しシンプルにやっていればとられるような感じにはならなかったことを考えると、まだまだ精神的な成長が必要だ。

【RSB:11.米倉恒貴  5.5】
唯一と言っていいほど、今攻撃を期待できる選手。竹内の得点もあの場所に入ってヘディングシュートを打ってるのは米倉であり、攻撃面でのキープレイヤーであることは確か。ただ周りの出来があれだけ悪いとなると、良さは出てこない。

【DMF: 7.佐藤勇人 4.5】
お決まりの危ない場面でとられてカウンターはもちろんのこと、健太郎がいないことにより攻撃面よりも守備面で目立ってほしい所だったが、肉体的衰えが激しいのか、どちらかというとボールの狙われどころとなっている。攻撃参加をするのはいいが、そこでとられているのであれば、もはや後ろにいた方がよい。

【DMF:10.兵働昭宏  4.5】

ボランチというポジションでボールを無理矢理前に入れたり、裏に蹴っていたが、前との連携は悪く、チャンスらしいものはほとんど作れなかった。また守備面でも中途半端に前に出て行くしかないので、もはや健太郎とのコンビでない限り、相手にいいようにやられることを証明した。少なくとも前で使わないと計算がたたないことがわかった試合だった。

【OMF:39:.谷澤達也 4.5
唯一と言っていいほどビルドアップに貢献していたが、やはり周りの助けがないと厳しかった。また何度かシンプルにパス交換をすればよかったもののイージーミスが多勝ったことも事実。コメント通り、仲間を信じて再度連携を高めていってほしい。

【RMF: 6.田中佑昌 5.0】
後半になってようやく裏へ抜ける動きを増えていってジェフのリズムができていったが、無念の交代。前半は近い場所でのボール回しをミスしており、そこは改善要素。

【LMF:22.ジャイール 4.5】
久々の出場となったが、相手の攻撃力の高さに中途半端な守備に追われるだけの展開に。攻撃面も一人でなんとかする以外の展開があまりなく、孤立する場面が多かった。怪我が心配ではあるが、この状態だとレギュラーはほど遠い。

【FW:37.ケンペス 4.0】
ケンペス対策は相手はしっかりとしており、きっちりマークをつかれてポストプレイはことごとく失敗。ボールをもらったときも周りを使う動きがなく、自分でボールロストするタイミングが多かった。谷澤との距離も遠く、このままだとビルドアップすることができないチームのままシーズンが終わることだろう。

【SUB:33高橋峻希  4.5】
攻撃力アップのために投入されたものの、基点は作れたが効果的な攻撃にはならず。また守備面でも一時的に相手を話してしまいシュートを打たれて決定的な失点を喫した。ここまでくると、もはや先発で使った方がよいのではと思えるほどレギュラーの出来が悪かったので、アピールを続けてほしいところ。

【SUB:23.ナムスンウ 4.5】
途中から入ったが、あまり効果的なパス交換はできなかった。一度だけ個人技で惜しいシュートを放ったが、トップ下気味というよりは2トップ気味でプレイした方がまだチャンスの幅が広がったかもしれない。

【SUB: 8伊藤大介  -】
出場時間が少なく、評価外。相変わらず、平凡なプレイに終始。一度だけロングボールを入れたが、何も起こらなかった。



【鈴木監督 4.5】

 おそらく、監督だけの責任ではないと思うが、センターラインである、山口智、竹内、勇人、兵働、谷澤、ケンペス全員の出来が悪いとこういう試合になることを証明した試合だった。個人的に気がかりなのは、攻撃力のある山形という相手に対して、あくまで自分たちのサッカーをやるという入り方をしてしまっているということだ。健太郎がいない時にジャイールを起用するのであれば、山口慶を入れて守備側で貢献できる選手を入れる、前から突っかける選手がいないのであれば米倉を前にするなど、山形対策をしなさすぎる試合の入り方をした結果、前半の出来が悪すぎた。

 ハーフタイムコメントで鈴木監督が指示した内容は4つ。
①ラインをもっと押し上げろ
②セカンドボールの対応を早く
③セットプレイの対応
④裏を狙う意識

①はケンペスがタメを作れない、サイドにボールがわたったときにジャイールと佑昌がすぐボールをとられる、ラインが上がってこない。相手が積極的にプレスをかけてくることもあるが、これではサッカーにならない。

②セカンドボールの対応に関しては、山形がフィジカルと出足の早い選手が多く、ほとんど勝てなかった。ここは「走れない」ボランチ二人が主に起因しているが、個人的にはネームバリュー先行で個人能力で勝てないボランチがプレイをし続けるのであれば、若い選手を使ってもいいのではと思えるほど出来が悪かった。

③に関しては1点目は相手のキックをほめるしかないと思うが、ここも個人能力の差の問題ではないかと思う。

④ここに関しては、いつも不思議なのだが、裏に抜ける動きをするときになぜ谷澤やジャイールが裏にボールを蹴らないのかよくわからないところだ。山形のウィークポイントでもあるし、走る回数は増えるが後半の最初は裏をシンプルに狙ってチャンスになっていただけに、繰り返してほしかったところだ。

 おそらく、僕をはじめとしてフラストレーションがたまるのは、この4点を上げただけでも、個の能力の部分でもはやがむしゃらに走る相手に、テクニック・連携面で勝てていないということにつきる。もっと走るサッカーが見たいと僕は思わないが、それにしても思慮がなさすぎるというか自分たちのネームバリューでレギュラーになっている選手が多いからなのか、もう少しできると「思っている」選手たちが多すぎるチーム状況を変えないといけないという気持ちに監督がどれだけなっているのか、その意向を少しでもサポーターに示さないと、ファンが離れていく試合だと思った。
 
 勇人や山口智、兵働という体力と能力が衰えた「タレント」。ある部分でしか秀でていないチームプレイとはほど遠いブラジル人助っ人。次の神戸戦はこれ以上の苦戦が予想されるだけに、まずは守備。そのために処方箋を監督は施せるのか。あとは前からプレスをかけられる選手がスタメンでやれないと、多分チームは勝つことができないのでは。谷澤ひとりではどうすることもできない。ビルドアップの部分をどう考えるのか。次負けたら3連敗。そろそろ長期的にチームを作り直すために選手起用を考えていってもいいのではないか。少なくとも最後のカードは今好調の大塚を入れて2トップにする、パワープレーをするなど、戦い方に変化を持たせる経験ができる試合だと思った。
 


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