今月の8日はわたしの父の誕生日でした。
で、前々から考えていたことを実行してみました。
それは
父親に感謝の言葉を伝えること
です。
思えば、ちゃんと言ったことがないんですよね。
いうタイミングとして代表的なシーンは
・結婚して家を出るとき
・結婚式
とあるんですが、
家を出るときはなんとなく改まっていうのも気恥ずかしくて特になにもしゃべらず。
結婚式は挙げたけど、花嫁の手紙は省略したのでやっぱり機会がなく。
なぜ伝える気になったのか考えてみると、2つの出来事があったからだと思います。
■元気だった義父の死
■先月出席した友人の結婚式
義父は長女を妊娠中、突然亡くなりました。
朝、なかなか起きてこないなと義母が寝室をみにいくとすでに亡くなっていたそうです。
いそいでかけつけましたが、ほんとうに眠っているだけのような穏やかな表情でした。
まだ59歳。仕事もバリバリこなしていました。
数週間前に会ったときは「もうすぐ60か~。赤いちゃんちゃんこ着るのか~」って言ってたのに。
元気だと思っていても、人って突然亡くなるんだと初めて気づきました。
すごく優しくしてもらったのにお礼も言えなかった後悔があります。
友人の結婚式では花嫁の手紙がありました。
女手一つで三姉妹を育ててくれた母に、感謝の言葉がたくさん詰まっている素敵な手紙でした。
新郎新婦は同じ会社で務めていて、会社の社長やらえらい人たちがたくさん来ていたんだけど、みんな涙をぬぐっていました。
温かい会社です。
一番泣いていたのは新郎の父だったけど。(すごく優しそうな人でした)
で、それを聞いた時、
「わたしもちゃんと言わなくちゃ」
って思ったんですよね。
言えるときにちゃんと言わなきゃって。
誕生日の日、仕事から帰ってきたであろう時間帯に父に電話をしました。
父「まだ気持ち的には32くらいなんだけどなぁ」
私「それわたしの歳だよ~」
父「なに、〇〇も、来年で32か。早いなぁ」
誕生日プレゼントは何がいいか、とか他愛のない会話をして、
電話の最後に
「今まで育ててくれてありがとう」
と言ってみた。
ははっ、と電話口から照れ隠しの笑い声がきこえて、
父親の目を細めて笑った表情が浮かび、なぜか泣きそうになりました。
父はありがとうと言って電話を切りました。
一緒に暮らしていた24年間は、いろいろな出来事があり、誰でも抱えているように嫌な思い出もある。
でもやっぱり、わたしは父が好きなんだなと思いました。
来年は母親に、感謝の気持ちを伝えようと思います。
親が元気なうちに、伝えないとね