ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう | キネマの天地 ~映画雑食主義~

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(ほぼ)一日一本のペースで映画の感想を書いてます。

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう [DVD]
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内容:ウディ・アレン監督の72年度作。「媚薬の効用」「ソドミーって何?」「エクスタシーは所を選ばず」「女装の歓び」「これが変態だ!」「SFボイン・パニック」など全7エピソードで構成した、SEXがテーマのオムニバスコメディ。 (Amazonより)


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はい!今週のウディ・アレン 枠は、1972年製作「ウディ・アレンの誰でも知りたがって

いるくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」です。


ってタイトル長げぇよ!(゙ `-´)/

ったく、メンドクサいから以降は「ウディ・アレンの誰でもSEX」と省略して書かせて

いただきますね!爆




本作は「性」にまつわる7つのショート・ストーリーで構成されるオムニバス映画です。

ってわけで各話のあらすじを簡単にご紹介ー♪ヽ(゜▽、゜)ノ



【第1話 媚薬の効能】

中世のとある古城。ギャグがいまいちの道化は王妃にゾッコン。媚薬を手に入れ、王妃に迫るが……。
【第2話 ソドミーって何?】

患者が連れてきた羊のデイジーに恋してしまった内科医のロス先生。哀れその結末は……?
【第3話 エクスタシーは所選ばず】

プレイボーイのファブリッチオは、ついに理想の女性ジーナとゴールイン! だが彼女は不感症で……!
【第4話 女装の歓び】

サムは50代の妻子もいる立派な紳士。だが娘の婚約者の家を訪ねた時、ムラムラと女装癖が……!
【第5話 これが変態だ!】

TV番組「私は変態」で変態ぶりを競い合うおバカな出演者を描く。
【第6話 SFボイン・パニック

セックスの権威、バーナード博士を訪れたビクターとヘレンは、博士の実験台にされそうになり逃げ出すが……!
【第7話 ミクロの精子圏】

ここは男性体内コントロー・センター。美女を前に興奮しコトに及ぼうと、センターはフル回転。精子たちは初めての下界におののきながらも出動体制に!  

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・・・はい、お察しのとおり非常にバカバカしくて下ネタもテンコ盛りなコメディでふ。(・ω・)

ってか「SEX」ってゆーより「性癖」っつった方がいいかな?“羊とのSEXにハマっちゃった

内科医”とか“女装癖のあるオッサン”とか、変態キャラがいっぱい出てきますよ。



各話の感想を書くのはちょっとシンドいし必ずしも全部面白かったわけでは無いので

割愛させていただきますが、個人的にお気に入りなのは第6話の「SFボイン・パニック」

第7話の「ミクロの精子圏」。特に6話のクダラなさは珠玉www

マッド・サイエンティストの実験により意志を持ち(!)巨大化したオッパイが暴走、人々を

圧殺していくお話です。 だいたい熱気球ぐらいの大きさかなぁ?バカでかいオッパイが母乳を

撒き散らしながらポヨポヨと進むシュールな映像は掛け値なしにクダラなくて必見ですよw


一方第7話はSF大作のパロディといった内容で、久しぶりのSEXに臨もうとしている男の

体内各機能を擬人化、うまく事が進むように各部位に指示を出すコントロール・センター(=脳)

奮闘や今まさに未知の世界に飛び出そうとしている前線の兵士(=精子)の葛藤と悲哀を

描いています。体内をまるで宇宙船内部のように描いたその作り込み具合がいいですねぇ、

あのセットは結構(ムダに)金かかってるでしょうよw



他に古典的なスラプスティック・コメディである第1話や「獣との性交」とゆー

もはや笑えるかどうかギリギリのラインを果敢に攻めている第2話、女装してハシャぐ

ヒゲのオッサンがなんだかかわいく見えてしまう第4話など、それぞれ味わいの違う

笑いを提供しているあたりはさすがウディですね、どれもクダラないけど(笑)

まぁ4話のオチが弱い(つ~かオチが無い)とか小さな不満はありますけどねー、

全体のメリハリを考えたらアレはアレで良かったかな?とも思うし、トータルとしては

充分満足いく出来栄えでしたよ、ホントにクダラないけど(笑)





総評。

邦題からは何やら高尚なHow toモノみたいな印象を受けるかも知れませんが

全然そんな事はありません、実にクダラないコメディです。←褒めてますw

もちろん所々にウディらしい皮肉の利いたブラック・ユーモアも織り込まれてますので、

ただただクダラないだけでも無いんですけどね。

まぁタイトルからして女性にとっては借りにくいかも知れませんし個人的には先日の

「ウディ・アレンのバナナ」 の方が好きですが、いろんな種類の笑いが楽しめる分

どこかしら気に入る箇所を見つけられると思いますよ~♪

ってわけでオススメです。