- 暗黒街の顔役
- ¥4,536
内容:アル・カポネにまつわる実話を元に、ギャングの破滅を描いた、トーキー初期のギャング映画。ギャングのボスの用心棒を務めるトニーは、宿敵ギャングのボスに買収され自分のボスを暗殺するが…。(DMM.comより)
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はい!いよいよ大詰めとなりましたハワード・ホークス 特集ですが、今日は「エル・ドラド」 から
一気に時代を遡りまして、1932年製作「暗黒街の顔役」をお届けいたします。
トニー・カモンテ(ポール・ムニ)はギャングの大親分ビッグ・ルイ・コステロの用心棒だったが、相手のギャングの親分ロヴォに買収されてコステロを暗殺する。そうしてコスティロの縄張りを手にいれたロヴォは、トニーを警察から貰い下げることはもとより、さらにその手柄と腕前を買ってトニーを副親分に引き立てる。しかし野心満々のトニーは副親分の地位では満足せず、やがては親分の地位をも狙う下心を抱いていた…(goo映画より)
マーヴィン・ルロイの「犯罪王リコ」 やウィリアム・A・ウェルマンの「民衆の敵」と並んで
1930年代に隆盛したギャング映画の代表作と称される本作。主人公のトニー・カモンテの
モデルはあのアル・カポネだということですが、それはあまり意識しなくてもいいかも
知れませんね、演じるポール・ムニとカポネは全く似ても似つかないし、途中のエピソードは
ともかくとしてもその末路もカポネのそれとは全く異なりますから。
全くのフィクション、そう思っていただいて差支えないと思いますよ。
ストーリーはまさにギャング映画のスタンダードですね、野望に燃える若者が圧倒的な
暴力でもってのし上がり、やがて破滅を迎えるお話です。
見どころは、まずは何といっても主演のポール・ムニでしょうねーーー!!ヽ(゚◇゚ )ノ
「仮面の米国」や「ゾラの生涯」でも知られる彼ですが、私が彼の出演作を観るのは
おそらくこれが初めてなんですよね。
端正な顔立ちながら左頬に奔る刀傷痕と鬼気迫る演技によって迫力タップリ!!
う~~んいい役者さんだなぁ、こりゃちょっと他の出演作も大急ぎでチェックせねば!
加えて主人公の弟分リナルドを演じたジョージ・ラフトやヒロインのポピーを演じた
カレン・モーリー、それに主人公の妹チェスカを演じたアン・ヴォーザークなどは
それぞれ色気たっぷりで、殺伐とした物語に華を添えています。
んでもってもう一つの見どころは、とても1932年製作とは思えないほど迫力ある
アクションシーンでしょう! マシンガンの銃弾が飛び交い、猛スピードで走る車が
横転し街灯に衝突するギャング同士の抗争のシーンはこれまた迫力タップリですよ。
総評。
うん!以前観た「犯罪王リコ」とは製作年代も内容も近いですが、私はコッチの方が
だいぶ好きだなぁーー♪ んでもってアレですね、きっとこの作品に垣間見える
ホークスのハードボイルド的な描写は、後の“あの作品”に繋がるんでしょうね♪
ってわけでオススメです。